【ニュース】 阪神電気鉄道など、2025年2月に阪神タイガースのファーム施設が移転する尼崎市の小田南公園を「ゼロカーボン ベースボールパーク」として整備・運営 兵庫県尼崎市

2022.12.15
阪神電気鉄道株式会社(大阪市福島区、秦雅夫社長)・株式会社阪神タイガース(兵庫県西宮市、百北幸司社長)・尼崎市(松本眞市長)の3者は、2025年2月のオープン予定で、阪神タイガースのファーム施設(2軍本拠地)が移転する「小田南公園」(兵庫県尼崎市)を、3者が協力し「ゼロカーボン ベースボールパーク」として整備・運営する。

同計画のうち、創エネでは、阪神タイガースが利用する室内練習場や選手寮兼クラブハウスの屋上、タイガース野球場のバックスクリーン背面に太陽光パネルを設置することで、年間約73万kWhの発電量を見込む。
また、蓄電池も設置することで、発電した電気を自家消費、これはナイター試合も開催するタイガース野球場で想定される年間電力使用量の80%強に相当するという。
不足する電力は、同市のクリーンセンターの廃棄物発電による二酸化炭素排出量ゼロの電力を活用する。

一方、省エネでは、高性能断熱材の屋根や壁、Low-E複層ガラス、高効率空調機(高効率型ヒートポンプパッケージエアコン)、全熱交換器、昼光センサー・調光機能付きLED照明、高効率給湯機(ヒートポンプ式給湯器、潜熱回収型ガス給湯器)、高効率型モーターによる換気設備等の採用や、それらの電力消費量を「見える化」するエネルギーマネジメントシステム(EMS)の導入を予定。

これらの創エネと省エネによる二酸化炭素排出削減量は、年間約
1,000t-CO₂以上を見込んでおり、野球施設としては初めて、室内練習場はZEB Ready、タイガース野球場はZEB Orientedの認証取得を目指す。

その他にも、雨水・井水の活用や、ペットボトル・プラスチックカップの回収リサイクルといった環境に配慮する様々な取組みを関係3者が協力して実施。
更にそれらの取組みを周知することで環境意識を高めるなど、脱炭素社会や循環型社会の実現に資する環境活動を推進するとしている。