2021.12.28
京福電気鉄道株式会社（京都市中京区、大塚憲郎社長）は、2021年12月28日～2022年2月末日（予定）の期間、高山寺（京都市右京区）の宝物で国宝の「鳥獣人物戯画」に描かれた動物たちを車体にデザインしたラッピング電車を、嵐電（京福電気鉄道嵐山線）で運行する。

同取り組みは、嵐山・高雄・京北エリアの観光再興を目的に、公益社団法人京都市観光協会（京都市中京区、田中誠二会長）が旅行・バス会社、旅館など各事業者と連携し実施している「aRound162 プロジェクト」の一環。
電車の車体に「鳥獣人物戯画」の動物たちが描かれるのは、全国で初となる。

「aRound162 プロジェクト」は、京都駅から国道162号（R162
）方面にある嵯峨嵐山・高雄・京北エリアを「aRound162 エリア」と捉え、同エリアの観光事業者や地域を運行する交通事業者と連携した各種実証、イベント等を開催する事業。
観光庁の「既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業」にも採択されている。

今回は、人々に広く知られている「鳥獣人物戯画」を通じ、観光客だけでなく、嵐電沿線在住者にも、高雄・栂尾方面の魅力を再発見してもらい、回遊ルートを拡大した分散観光の促進や、エリア全体の観光活性化につなげていきたいとしている。

嵐電「鳥獣人物戯画」ラッピング電車の運行期間は2021年12月
28日～2022年2月末日（予定）。
運行日時は通常ダイヤに組み込んで運行（不定期運行、点検等で運行しない日もあり）。
車両は嵐電モボ631形633号（1両）。