【ニュース】 白川村、特設サイト「白川郷レスポンシブル・ツーリズムサイト」をオープン、「責任ある観光」を前面に発信 岐阜県白川村

2023.12.28
世界遺産の合掌造り集落で年間200万人を超える旅行者を受入れている岐阜県白川村(成原茂村長)は2023年12月27日13時、特設サイト「白川郷レスポンシブル・ツーリズムサイト」をオープンした。

レスポンシブル・ツーリズムとは、「責任ある観光」のこと。
観光に関わる全ての人が地域の環境・文化・経済社会に影響を与えることを自覚し、責任を持つべきであるという考えのもと、観光客も「ツーリズムを構成する重要な要素の1つ」と捉え、観光客が観光地を理解し、自ら責任ある行動をとることにより、観光客も一体となってよりよい観光地を作り上げていこうという観光スタイルを意味するという。

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今回オープンした同特設サイトは、観光庁による「サステナブルな観光に資する好循環の仕組づくりモデル事業」の助成をうけ、マナー啓発の一環として発信するもの。
同村が大切にしていることを丁寧に伝え、特に実践してほしいマナーを5つに絞り、日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・フランス語の5言語で公開しているという。

同村がレスポンシブル・ツーリズムを新たな観光振興のキーワードに選んだ理由は、異なる文化や価値観を持つ観光客に具体的な行動を示したうえで、ハワイの先進事例のように「一緒に地域を守りましょう」と伝え、責任ある観光(行動)を求めることが、同村がこれまで取組んできた観光マナー対策を包括的に進める方法として良い結果をもたらすのではないかという仮説(仮定)に基づくものだとしている。

なお同村では、同サイト公開に先駆け、今秋に「白川郷観光&マナーブック2023」を発行しているという。