【ニュース】 大東建託、岩手県産材等を使用した100%国産ランバー材による2×4工法の賃貸住宅を2024年1月末に完成予定 岩手県一関市

2023.11.24
大東建託株式会社(東京都港区、竹内啓社長)は、一関市で岩手県産のアカマツ等を使用した100%国産ランバー材による2×4工法の賃貸住宅を2024年1月末(予定)に完成する。

同県は、全国有数のアカマツ産地だが、マツ枯れが進行しており、被害拡大防止や資源の有効活用の観点から、未被害材の伐採・利用を進めているという。
こうした状況を受け、アカマツの利用を進めるため、同社は2022年、けせんプレカット事業協同組合(岩手県住田町)、国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所(茨城県つくば市)、岩手県林業技術センター(岩手県矢巾町)の協力を得て、アカマツの強度試験を実施。
その結果、アカマツは同社2×4工法建築物の床根太や垂木等に求める強度基準を十分に満たしていることが確認できたため、今回、同社初となる国産材100%の2×4工法賃貸住宅が実現したという。

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木造の賃貸集合住宅を主力商品としている同社グループでは、重点的に取り組むべき課題「大東建託グループ7つのマテリアリティ(重要課題)」の中で、「持続可能な木材の調達と活用」を掲げている。
2009年に熊本県で初めて国産スギ材を採用したことを皮切りに、鹿児島県・群馬県・愛媛県などでも国産材活用や森林保全の取り組みを進めてきた。
建築エリアに適した樹種を使い分ける積極的な国産材活用により、2022年度の国産材調達量は、約3万1,339㎥で過去最高に達しているという。

国産材100%の2×4工法賃貸住宅の所在地は岩手県一関市。
延床面積は1棟目が344.13㎡、2棟目が457.70㎡。
構造・規模は2×4工法・2階建て。
戸数は1棟目が6世帯、2棟目が8世帯。
本体着工は2023年7月28日、完成は2024年1月末予定。