【ニュース】 弘前市とJR東日本秋田支社、職員や社員が副業またはボランティアでりんご収穫に携わる取組みを12月末まで実施 青森県弘前市
2023.11.08
弘前市(櫻田宏市長)と東日本旅客鉄道株式会社秋田支社(秋田県秋田市、井料青海支社長)は、りんごの収穫期が人手を要するピークとなっていることから、職員や社員が副業またはボランティアでりんご収穫に携わることで、農作業を支援する取組みを2023年12月末まで実施する。
同市は1875年に初めて西洋りんごが植栽されて以来、先人たちのたゆまぬ努力により、「日本一のりんご産地」を築き上げてきたが、近年は高齢化や担い手不足が大きな課題になっているという。
こうした中、同市(ひろさき農業総合支援協議会)は 2021年に青森県内の自治体として初めて、民間企業・団体職員向けの兼業推進事業として、1日農業バイトアプリ「daywork」を導入。
市職員向けとしては、りんご生産アルバイトの兼業推進事業に取り組んできたが、最盛期には働き手がまだ不足している状況だという。
一方、JR東日本は、地域貢献のため、2023年度に「農業副業」を解禁、他エリアで1日農業バイトアプリ「daywork」法人向け利用機能を使用した実証実験を実施していたことから、今回、同市と相互に連携することとした。
同市エリアでも、自治体や企業の職員や社員による農作業参加を促進することで、生産者の補助労働力受入促進、受入環境の改善・強化をはかりつつ、次世代を担う意欲のある新たな担い手や補助作業員の確保・育成にも取り組んでいくとしている。
1日農業バイトアプリ「daywork」は、1日単位から農業で働きたい人と農家(生産者)をマッチングするスマートフォンアプリ。
副業やダブルワーク、空き時間の活用方法の1つとして農業に従事する選択肢を提供、全国で延べ8万2,000人以上のマッチング実績(2022年度)があるという。