【ニュース】 阪急阪神ホールディングスグループ、阪急阪神ホテルズの事業スキームを見直し、ホテル事業の経営と運営に特化した会社に 大阪府大阪市
2023.11.01
阪急阪神ホールディングスグループは、2024年4月に、株式会社阪急阪神ホテルズ(大阪市北区、山中直義社長)の現在の事業スキーム(資産保有と運営を一体化して経営する方式)を抜本的に見直し、資産保有と経営・運営を分離、阪急阪神ホテルズをホテル事業の経営と運営に特化した会社とする。
今回、組織再編を行うことで、阪急阪神ホテルズが保有する資産(土地・建物)については、不動産事業を担う阪急電鉄株式会社(大阪市北区、嶋田泰夫社長)と阪急阪神不動産株式会社(大阪市北区、諸冨隆一社長)に移管。
これにより、阪急阪神ホテルズは、ホテル事業の経営と運営に特化した会社となり、今後は、ブランド力やサービスレベルの向上などを通じ、ホテル事業の収益力や運営力を高め、競争力に磨きをかけていくとしている。
これを機に、施設の老朽化の著しい「大阪新阪急ホテル」と「千里阪急ホテル」については、順次営業を終了。
なお同グループでは、2022年度より、ホテル事業を不動産セグメント傘下とし、両ホテル跡地の高度利用を図るなど、今後のまちづくりや複合開発等で、より一体となって強力に事業を推進できる体制を整えていたという。
今後は、両ホテル跡地等を活用し、現在グループを挙げて検討に取り組んでいる芝田1丁目計画をはじめ、まちづくりや魅力的な複合開発等を強力に推進するとしている。
芝田1丁目計画は、「大阪新阪急ホテル」「阪急ターミナルビル」の建替、阪急三番街の全面改修などを通じ、複合機能拠点の開発を行う大規模プロジェクト。
今回の組織再編により、阪急阪神ホテルズが保有する「大阪新阪急ホテル」の資産を阪急電鉄に移管し、同プロジェクトをより強力に推進するという。
なお阪急阪神ホテルズは、阪急電鉄が参画するうめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」の南街区賃貸棟・東棟5~28階で、新ブランド「ホテル阪急グランレスパイア大阪」(482室)を
2024年度下期に開業する予定。