【ニュース】 野村不動産など、「垂水中央東地区第一種市街地再開発事業」で新築工事を着工、竣工は2026年3月予定 兵庫県神戸市

2023.10.04
垂水中央東地区市街地再開発組合(神戸市垂水区、井澤順三理事長)と、参加組合員として参画している野村不動産株式会社(東京都新宿区、松尾大作社長)は、推進中の「垂水中央東地区第一種市街地再開発事業」で2023年10月3日に起工式を実施、新築工事を着工した。
竣工は2026年3月の予定。

同地区は、JR山陽本線「垂水」駅・山陽電鉄本線「山陽垂水」駅の北側約0.7haの区域で、北側が垂水センター街商店街、東側が銀座通り商店街、西側が一番街通り商店街に面した一画。
駅に近接するため、交通利便性が高く、人通りが多い賑わいのある街並みとなっている一方で、周辺にはまとまったオープンスペースがなく、木造老朽家屋が市場を中心に密集していることから、防災面での問題があり、商業等の活性化や居住環境の改善といった課題を抱えていたという。

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同再開発事業では、災害に強いまちづくりを目指し、同計画地の南西側に広場を設けるとともに、商業・生活利便施設の整備や駅前居住機能の集積・整備などにより、地域の活性化や防災機能の強化など都市機能の更新を行う。
同時に、壁面後退や広場・緑地の新設などにより、安全で快適かつゆとりと潤いに満ちた魅力ある歩行者空間の形成を図るという。

建物は、地上32階建ての複合施設を計画。
住宅棟の周囲に垂水の個性溢れる商業施設を配置する。
また、敷地南側の貫通通路や、敷地北東・南西角に配置した滞留広場により、隣接する商店街等への回遊性向上や滞留空間の創出を図り、垂水の新たなランドマークとなる施設づくりを目指す。

さらに「免震構造」を採用、受変電設備・非常用発電機室・受水槽は2階以上に配置し、防災備蓄倉庫を10フロア毎に完備することで、安心・安全な街・住まいづくりに貢献。
敷地の南西側には地域に開かれた広場を設け、日常の賑わい創出に留まらず、災害時の一時滞在場所としての活用だけではなく、日常的にも地域に開かれた賑わい創出に寄与するほか、敷地沿道には高さ8~10mの高木を列植、自然と緑と溢れる潤いのあるまちづくりに配慮するという。

「垂水中央東地区第一種市街地再開発事業」の所在地は神戸市垂水区神田町159番。
施行区域面積は約0.7ha。
構造・規模は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)・32階建。
主要用途は住宅・商業。
施設建築物竣工(予定)は2026年3月。