【ニュース】 JR北海道、北海道ボールパークFビレッジ隣接地に設置する千歳線新駅計画で工事費圧縮・工期短縮を配慮した見直しを実施 北海道北広島市

2023.09.14
北海道旅客鉄道株式会社(札幌市中央区、綿貫泰之社長)は、北広島市(上野正三市長)からの請願を受け、「北海道ボールパークFビレッジ」隣接地に設置する千歳線新駅(北海道北広島市)で、工事費圧縮・工期短縮を配慮した見直しを行い、新駅計画を策定した。

同社は2021年9月、同市から調査設計を受託し、新駅計画の検討を進めてきたが、労務賃金や資材の高騰により、工事費が増加傾向にあることから、2023年3月に同市から再検討の依頼を受けていたという。
今後、同計画によって同市と合意した場合、新駅の工事着手に向け、同社は新駅施設の詳細設計や鉄道事業法の手続きを行い、同市は工事費資金の確保、用地取得、関係する都市計画変更の手続きを進めるとしている。

新駅の位置はJR千歳線「上野幌」駅~「北広島」駅間(「札幌」駅より約20km・「北広島」駅より約2km・球場より約300m)。
駅形式は相対式2面4線。

同計画で特に配慮した事項は、乗客が集中しても安全に利用できる駅設備、列車通過時の乗客の安全と乗客の列車への乗降時分が十分に確保できる線路配置、臨時列車対応のための折り返し機能の確保(北広島駅設備の利活用)、ボールパークエリアと新駅間のスムーズな移動経路の確保、新駅の位置は新駅周辺の新たなまちづくりが誘導されるように配慮など。

概算工事費は概ね85~90億円(今後、詳細設計を実施し工事費を精査)。
工期は設計・行政手続きが約1年、工事期間が約4年(工事着手の時期は未定)。
計画通りに予算措置されない場合や資材・機器調達が遅れた場合は、工期が延びる可能性もあるとしている。

なお、今回の見直しにより、駅の位置を約200ⅿ北広島駅側に移動させることが可能となり、改札の位置を球場3塁側「3rd BASE
GATE」から直線上の位置とし、球場までの距離が400mから300mに短縮したという。