【ニュース】 多摩川住宅ニ棟団地マンション建替組合が設立、築55年・522戸の住宅団地を1,217戸の大規模マンションに建替え 東京都狛江市

2023.08.08
多摩川住宅ニ棟団地マンション建替組合(東京都狛江市、大谷啓史理事長)は、東京都狛江市西和泉二丁目と調布市染地三丁目で、コンサルタントの株式会社ユーディ都市建築研究所(東京都港区、柴田恒秀代表)と共に行政協議や全権利者との合意形成を推進する「多摩川住宅ニ棟団地マンション建替え事業」で、2023年7月20日に狛江市の認可を受け、マンション建替組合を設立した。

同事業には、積水ハウス株式会社(大阪市北区、仲井嘉浩社長)・小田急不動産株式会社(東京都渋谷区、五十嵐秀社長)・株式会社長谷工コーポレーション(東京都港区、池上一夫社長)が参加組合員として参画する。

同事業は、マンション建替え等の円滑化に関する法律に基づき、
1968年竣工の築55年・522戸の住宅団地を、1,217戸の大規模マンションに建替え、再生するもの。
2007年の「多摩川住宅街づくり協議会」の発足以降、管理組合員の発意により、同団地のあり方の検討を進め、2014年には計画修繕を延期、建替え検討を本格化する「建替え推進決議」を行った。
2022年12月には、区分所有法に基づく「団地一括建替え決議」を可決している。

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今後は、公園を中心とした自然の中の住まい「in the park ~公園の中の住まい~」をコンセプトに、約5haの広大な敷地のうち約1haを公園や遊歩道とする計画で、多摩川沿いの自然豊かな立地に調和する緑豊かなまちづくりに取り組む。
敷地内を東~西・南~北と貫通する歩行者空間に沿ってカフェラウンジやキッズルーム、テレワークスペースなどの多様な共用施設を配置することで、にぎわいを創出、多様な世代の交流促進を図る。
また、耐震性・耐久性や設備のメンテナンス性に優れた長期優良住宅の認定を取得する予定で、サステナブル社会の実現にも貢献、さらに、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)の認証を受けるなど、環境性能に優れた長寿命かつ居住水準の高い、良質な住宅ストック形成に貢献することで、容積率制限の緩和を受ける予定としている。

多摩川住宅ニ棟団地マンション建替え事業の所在地は東京都狛江市西和泉2丁目・調布市染地3丁目。
敷地面積は5万2,348.00㎡、延べ面積は10万1,933.69㎡。
住宅戸数は1,217戸(このうち分譲戸数は未定)。
今後のスケジュールは2023年度に権利変換予定、2024年度に工事着工予定、2027年度に1工区竣工予定、2028年度に2工区竣工予定。