【ニュース】 名古屋造形大学、地域の商店街「黒川商店街」の「まちあるきマップ」を完成、大学生が取材しレビューを執筆 愛知県名古屋市

2023.07.19
名古屋造形大学(名古屋市北区、伊藤豊嗣学長)情報表現領域 江津スタジオ(ソーシャル・クリエイションゼミ)はこのほど、地域の商店街「黒川商店街」(名古屋北区)の「まちあるきマップ」を完成した。

同取り組みは、同商店街の活性化と、同大学至近の同商店街で気軽に利用できる飲食店があることを学生に周知するのが目的。
同大学の同スタジオでは、地域の資源や文化を学びながら魅力と課題を見出し、創造的なアイデアで新たな価値を生み出す取り組みを行っており、学生と地域の持続的な関係構築とコミュニティの活性化を目指し、活動している。

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同商店街は、同大学最寄りの名古屋市営地下鉄名城線「名城公園」駅から1駅先の「黒川」駅周辺にある商店街。
同商店街には、飲食店をはじめとする様々な業種の店が並んでいるが、名城線を逆方向に進めば「栄」や「大須」といった繁華街が存在し、そちらに向かう学生が多いことから、同大学の学生にはあまり知られていないという。

こうした中、同スタジオでは、2022年の秋ごろに同商店街組合の人々と面会。
一見すると人通りも多く活気のある商店街のように見えたが、他の商店街同様、大型店との競合や高齢化による後継者問題、商店街組合員の減少といった課題に直面していた。
当初、同商店街の希望は、商店街組合への加盟を促すための話題作りとして、学生と共同でクーポン付きのマップを制作することだったが、一方、大学側でも、キャンパスのある「名城公園」駅周辺には学生が気軽に利用できる飲食店が少なく、食べる場所に困っているという状況があったという。

そこで、同スタジオでは、同商店街の店を学生たちに広く知ってもらうことができれば、学生と商店街のニーズがマッチするのではないかと考え、店を紹介するだけでなく、同世代の学生にアピールするため、学生が各店のサービスを実際に体験し、レビューを執筆。
さらに、学生だけが利用できるクーポンやアルバイト情報も掲載、同商店街に加盟する30件以上の店舗に個別にアポイントメントを取り、地道な取材活動を続けて「まちあるきマップ」を完成させた。
完成したマップは同商店街周辺地域、同大学や近隣大学にも配布、同時にSNSのアカウントを作り、各店舗の情報発信も行っている。