【ニュース】 輪島キリコ会館、石川県無形文化財「御陣乗太鼓・無料実演」を4月29日より開始 石川県輪島市

2023.04.24
観光施設「輪島キリコ会館」(石川県輪島市)は、「御陣乗太鼓・無料実演」を2023年4月29日より開始する。

石川県無形文化財の「御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)」は、輪島市名舟町でのみ伝承される陣太鼓。
そのいわれは、天正4年(西暦1576年)、現在の珠洲市三崎町に上陸した上杉勢が各地を平定し、天正5年、破竹の勢いで名舟村へ押し寄せて来たことに遡るという。
武器らしいものを持たない村人達は、鍬や鎌で打ち向かい、さんざんな負け戦でだったが、村の古老の指図に従い、樹の皮をもって仮面を作り、海藻を頭髪とし、太鼓を打ちならしつつ、上杉勢に逆襲し、戦いを勝利に導いたとされている。

この戦勝は、舳倉島の奥津姫神の御神威によるものとし、毎年、奥津姫神社の大祭(名舟大祭・7月31日夜~8月1日)に仮面を被り
、太鼓を打ち鳴らしながら、神輿渡御の先駆をつとめ、氏神への感謝を捧げる習わしとなって現在に至っているという。

なお、能登地方の夏秋の祭礼には、各町内からキリコと呼ばれる巨大な御神灯を神輿のお供に担ぎ出す習慣がある。
同館では、神輿と大松明、能登地方独特の大小さまざまな約30基のキリコがところせましと立ち並んでいるという。

期間中は、闇夜の中の陣太鼓と、その背景のキリコとのコラボレーションを楽しめるとしている。

「御陣乗太鼓・無料実演」の開催期間は2023年4月29日~10月9日までの土日、7~9月のほぼ毎日(開催日は同館公式サイトを要参照)。
会場は「輪島キリコ会館」(石川県輪島市)もてなし広場(荒天時は同会館内)。
開催時間は20時30分~20時50分。

「輪島キリコ会館」の所在地は石川県輪島市マリンタウン6番1、交通は金沢より特急バスで約2時間20分、のと里山空港より車で約20分。
営業時間は9時~17時。