【ニュース】 京セラ、南諫早産業団地の新工場用地取得で長崎県・諫早市と立地協定を締結、ファインセラミック部品や半導体パッケージの新工場を予定 長崎県諫早市

2023.04.06
京セラ株式会社(京都市伏見区、谷本秀夫社長)は2023年4月5日、南諫早産業団地(長崎県諫早市)での新工場用地取得に関連し、長崎県・諫早市と立地協定を締結した。

同社は、国内外の既存工場での積極的な増産投資を進める一方で、既存工場のみでは成長発展が困難であるとの判断から、新工場を設立する方針を決定。
2022年12月には、同産業団地内の用地2区画(約15万㎡)を取得する申し入れを行っている。
今回は、土地の造成が完了している1区画(約5万7,000㎡)について同協定を締結、2023年10月に用地を取得し、工場の建設を開始するという。
なお、残りの1区画(約9万3,000㎡)については、2024年に用地を取得する予定。

04061000

現在、エレクトロニクス業界では、スマートフォンなどの通信端末や半導体関連機器の小型化・高機能化、5G普及に伴う基地局やデータセンターの増設、自動車のADAS(先進運転支援システム)やEV技術の高度化など、様々な分野で今後も高い部品需要の伸びが見込まれているという。

新工場では、これらの需要に対応するため、半導体関連に幅広く使用されるファインセラミック部品や半導体パッケージの生産を行う予定で、2026年度の稼働を目指す。

新工場の名称は「京セラ株式会社 長崎諫早工場(仮称)」。
所在地は長崎県諫早市小栗地区 南諫早産業団地内。
敷地面積は約15万㎡(2023年10月に約5万7,000㎡、2024年に約9万3,000㎡を取得予定)。
主な建屋の構造・規模は鉄骨造・6階建1棟(建築面積は1万3,900㎡、延床面積は7万7,900㎡)。
製品品目はファインセラミック部品、半導体パッケージなど。
投資金額は約620億円(2028年度までの計画)。
生産計画は年間250億円(2028年度計画)。
2023年度に着工、2025年度に拠点開設、2026年度に生産開始予定。