【ニュース】 NTT都市開発とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト、2022年に解体した旧宮川町歌舞練場をメタバース空間に再現、一般公開を開始 京都府京都市

2023.03.29
NTT都市開発株式会社(東京都千代田区、辻上広志社長)とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(大阪市北区、牧内貴文社長)は、京都五花街の一つ「宮川町」での伝統伎芸とICTの新たな共存価値の創出と街の記憶の継承を目的に、仮想空間プラットフォーム「DOOR」を使用し、2022年に解体した旧宮川町歌舞練場(京都市東山区)をメタバース空間に再現、2023年3月28日より一般公開を開始した。

1916年に建てられた旧歌舞練場は、「元新道小学校跡地活用計画」の一部として2022年7月に建て替え新築工事に着手。
新築建物には一部部材を活用し、100年を超えて宮川町の象徴となっていた大屋根のデザインを継承しているという。

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今回の同取り組みは、デジタルの活用により、宮川町の歴史・文化を保存し、新たな文化発信・交流スペースの創出を目指したもの。
メタバース空間に歴史的に貴重な旧歌舞練場の一部を再現(建物デジタルアーカイブ)・公開する。

再現にあたっては、3次元計測技術を使用し、現存中に旧歌舞練場全館を計測・収集した3D点群データを活用。
天井の高さや舞台の大きさも当時と変わらない高精細な3Dデータとして再現したという。

再現された同空間内で、参加者は場内のホールをアバターとなって自由に移動し、音声会話やテキストチャット等により交流することができ、新たなコミュニケーションスペースとして利用できるとしている。

なお、公開期間中は、同空間上で対話型オンラインイベントの実施も検討するという。