【ニュース】 別府温泉 杉乃井ホテル、食品残渣による堆肥を使用して育てた有機野菜をホテル内の2つの飲料施設で提供、地域と連携しながら食品廃棄物の削減を推進 大分県別府市

2023.03.22
「別府温泉 杉乃井ホテル」(大分県別府市、鞍馬達也総支配人)は、ビュッフェの調理過程で生じた不可食部分や、宿泊客の食べ残しなどを含む食品残渣(しょくひんざんさ)を堆肥化し、その堆肥を使用して育てた有機野菜をビュッフェレストラン「TERRACE & DINING SORA」と、ワールドダイニング「シーダパレス」で提供する「食品リサイクルプロジェクト」を構築、地域と連携しながら食品廃棄物の削減を推進する。

同ホテルから排出された食品残渣は、地元企業の株式会社オアシスジャパン(大分県大分市、吉武篤社長)により、全て回収・堆肥化。
同ホテルでは、同堆肥を使用し農作物を生産する地元農家ohana本舗(大分県臼杵市、赤嶺祐司社長)が生産した有機野菜を購入、食品残渣のリサイクルと地元野菜の地産地消などを実現したという。

今回の同取り組みでは、同ホテルのレストラン施設で発生した食品廃棄物をオアシスジャパンのごみ処理場で堆肥化、ohana本舗の農場で栽培するルッコラ・水菜・わさび菜・ホウレン草などの肥料とする。
農場でとれた野菜は、今年1月に開業した同ホテル宙館のビュッフェレストラン「TERRACE & DINING SORA」で提供するほか、ワールドダイニング「シーダパレス」でも提供、宿泊客は地元でとれた安心安全な有機野菜を楽しめるという。

ohana本舗は、総合健康企業「フォレストグループ」の一員として2012年に設立された農地所有適格法人。
さまざまな理由で健康を願望する人々に、農薬・化学肥料を一切使用しない有機栽培で育てた野菜などを、責任を持って農場から直接届けるとしている。

オアシスジャパンは、2006年12月に環境と農業の再生を目的に、有限会社ダイソー環境開発のグループ企業として設立。
食品循環資源のリサイクル提案、安全・安心な堆肥の製造を行っているという。