【ニュース】 神戸観光局、神戸を訪れるムスリムの旅行者に向けたガイドブック「Muslim Friendly Travel KOBE」を作製、神戸モスクやハラル対応の神戸ビーフなどを紹介 兵庫県神戸市

2023.01.26
一般財団法人神戸観光局(神戸市中央区、尾山基会長)はこのほど、神戸を訪れるムスリム(イスラム教徒)の旅行者に向けたガイドブック「Muslim Friendly Travel KOBE」を作製した。

同ガイドブックでは、ハラルフード(イスラム教の戒律で食べることが許されている料理)を提供するレストランや礼拝場所など、ムスリム旅行者のニーズにあわせた情報を掲載。
国内外に在住するムスリムにアンケート調査を行い、関心が高かった観光情報も掲載することで、神戸への訪問意欲を高めるような構成にしたという。

レストラン情報では、インバウンド観光客に人気の「神戸ビーフ」をハラルで提供するレストランや、在住のムスリムが営むハラルレストランを紹介。
豚肉やアルコールなどの使用有無について、わかりやすいピクトグラムで表示した。
日本に現存する最古のモスク「神戸モスク」について戦災を乗り越えてきた歴史も含めて紹介したほか、市内の礼拝スペースも4か所掲載したという。

2015年から2060年の間に世界のイスラム教徒の人口は70%増加し、今世紀末にはキリスト教徒を超える、世界最大の信者数になると言われている。
日本でも東南アジアの訪日ビザ要件緩和やLCCの就航により、イスラム圏からの観光客数は急増しているという。
神戸には、日本に現存するモスク(イスラム教の礼拝堂)のうち、最古の「神戸モスク」があるほか、在住のムスリムが利用するハラル食材店や料理店が点在していることから、多文化共生が根づく神戸の特色を活かし、今後、プロモーションを強化するとしている。

「Muslim Friendly Travel KOBE」は全20ページ。
言語は英語・インドネシア語。
2023年2月頃より、神戸市総合インフォメーションセンター、新神戸駅観光案内所、北野観光案内所ほか、神戸市内の観光関連施設で配布する予定。