【ニュース】 徳島バスなど、スマートフォン1つで複数の公共交通機関をシームレスに利用可能とする実証実験を実施 徳島県徳島市

2022.11.10
徳島バス株式会社(徳島県徳島市、金原克也社長)・四国旅客鉄道株式会社(香川県高松市、西牧世博社長)・KDDI株式会社(東京都千代田区、髙橋誠社長)の3社は、2022年11月16日~2023年2月15日の期間、地域公共交通の利便性向上と利用促進を目的に、スマートフォン1つで複数の公共交通機関をシームレスに利用可能とする実証実験を実施する。

同実証実験では、バス車内や駅に設置されたNFCタグ(近距離無線通信タグ)にスマートフォンをかざすだけで、徳島県南部地域のバスと鉄道の利用・決済が可能な「スマホタッチ支払い」を提供。
徳島県の公共交通スマート利用応援事業補助金(DXによる利用促進・生産性向上等補助金)を活用し、実施する。

徳島県南部地域では、地域の旅客運送サービスの利便性向上と、四国に最適で持続可能な「公共交通ネットワークの四国モデル」の構築を目的に、2022年4月より徳島バスとJR四国がバスと鉄道の共同経営を開始。
地域交通の利便性が向上する一方、対象区間となる徳島バスの「室戸・生見・阿南大阪線:阿南駅~浅川」間では、高速バスの乗客対応に加え、路線バス区間として県内乗降客対応、さらにバスと鉄道の共同経営により、JR切符でバスを利用する乗客確認など、乗務員にとっては安全な運行管理業務に加え、煩雑なアナログ業務が増えるという課題もあったという。

同サービスで、共同経営区間の乗降をデジタル化し、利用実績をスムーズに把握することで、利用者・乗務員双方の利便性向上を図る。

共同経営区間を含むエリアで実施する同実証実験を通じ、3社は同サービスや同サービスに関連する各種技術、地域住民の受容性と運転業務に関わる乗務員の業務効率化を検証し、地域に最適な公共交通モデルを共に考えるとしている。