【ニュース】 つくばみらい市と高砂熱学工業、体育館向けに冷暖房を備えた空調換気システムの実証試験をつくばみらい市の小学校体育館で開始 茨城県つくばみらい市

2022.10.05
つくばみらい市(小田川浩市長)と高砂熱学工業株式会社(東京都新宿区、小島和人社長)は、体育館向けに冷暖房を備えた空調換気システムの実証試験をつくばみらい市立富士見ヶ丘小学校体育館で開始した。

体育館には、授業・季節イベント・地域住民のスポーツ練習場所、災害時の避難所としての用途などがあるが、夏の暑さや冬の寒さは年々厳しさを増しており、特に夏の猛暑での体育館内の環境は、熱中症のリスクを伴うという。

また、体育館を避難所として利用する際は、暑さ寒さに加え、換気やプライバシー確保等の課題があり、避難する年齢層は乳幼児から高年齢層まで幅広いことから、新型コロナウイルスの感染対策として体育館全体をカバーする換気システムが重要となっている。

こうした中、両者は、2020年に締結した包括連携協定に基づく防災分野での協力を元に、熱中症対策には除湿した冷却空気の供給、寒さ対策には床面への暖気の供給、これらの供給空気を全て新鮮外気によって行い、同量を排気し熱回収することで、通常時だけでなく避難所利用時にも対応できる熱中症・防寒・感染対策を兼ね備えた「体育館向け空調換気システム」の開発を進め、今年8月に同小学校での工事を完了、実証試験を開始した。
同社と日本ピーマック株式会社(神奈川県厚木市、高砂熱学グループ会社)が機器開発を担い、同市が実証フィールドを提供している。