【ニュース】 東急不動産と鹿島建設、登録有形文化財「旧九段会館」の保存・復原プロジェクト「九段会館テラス」の開業日を10月1日に決定 東京都千代田区
2022.09.09
東急不動産株式会社(東京都渋谷区、岡田正志社長)と鹿島建設株式会社(東京都港区、天野裕正社長)は、「九段会館テラス
(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」(東京都千代田区)の開業日を2022年10月1日に決定した。
事業主体は合同会社ノーヴェグランデ(東急不動産と鹿島建設が同プロジェクトのために出資する事業会社)。
同施設は「水辺に咲くレトロモダン」をコンセプトとし、登録有形文化財建造物である旧九段会館を一部保存しながら、最新テクノロジーの活用や企業の健康経営など、現代の様々なニーズを具現化し、建て替えたもの。
創建当時の貴重な技術・素材を活かして保存・復原を行った保存部分と、お濠を臨み、IoTを活用した地上17階建ての最新鋭オフィスとなる新築部分の新旧が融合した、レトロモダンな施設が誕生するという。
施設内には、東急不動産が展開する会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート九段下」と、これに併設し、健康なコミュニティを創造する「九段食堂 KUDAN-SHOKUDO for the Public Good」、創建当時の意匠を保存・復原した宴会場を含む「九段会館テラスコンファレンス&バンケット」、オフィスワーカーの健康サポートや利便性を高めるクリニックモールや店舗など、様々な付帯施設を完備。
単なるオフィスビルにとどまらず、お濠端の地を活かした回遊性や、この地の持つ歴史と格式を両立させた、「ここにしかない魅力」を持つワークプレイスを目指すという。
また、同施設北側に位置する正面玄関前には、外部との交流を生む緑豊かな広場として「九段ひろば」を設置。
さらに「九段ひろば」からつながる⻄側のお濠沿いには、一般歩行者用のデッキ通路「お濠沿いテラス」を、南側に隣接する千代田区高齢者総合サポートセンター「かがやきプラザ」との間には内堀通りから「お濠沿いテラス」へつながる遊歩道「九段こみち」を、千代田区と共に整備した。
これらの整備により連続する歩行者空間が生まれ、周辺エリアの回遊性向上にも寄与するとしている。
「九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」の所在地は東京都千代田区九段南1丁目6番5号、交通は東京メトロ半蔵門線・東⻄線、都営新宿線「九段下」駅より徒歩1分。
敷地面積は約8,765㎡、延床面積は約6万8,036㎡。
構造・規模はS造(CFT造)・RC造・SRC造、地下3階地上17階。
開業は2022年10月1日。