【ニュース】 野村不動産、マンションの建替え等の円滑化に関する法律に基づき、港区高輪で築42年の分譲マンション跡地にオフィスビルを開発 東京都港区

2022.08.17
野村不動産株式会社(東京都新宿区、松尾大作社長)は、「高輪交陽ハイツ」(東京都港区)で、マンションの建替え等の円滑化に関する法律(円滑化法)に基づき、2022年7月付で同社が買受人となり、オフィスビルを開発することを決定した。
同社のオフィスビルシリーズ「PMO 高輪(仮称)」として2024年度に竣工予定。

同法律は、耐震性不足マンションの建替えなどを促進するために平成26年に改正され、マンションとその敷地を売却するため、特例として新設されたもの。
同社によると、時代の経過とともに周辺環境が変化し、現在の建物用途が必ずしも最適とは言えないケースも増加しているという。
同社では、老朽化したマンションを新たなマンションに建替えるという手法だけでなく、敷地売却制度を活用し、周辺環境の変化に適応した用途へと変更する開発事業にも取り組むとしている。

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「高輪交陽ハイツ」は、1980年に竣工した分譲住宅で、総戸数
106戸、12階建。
2013年に実施した耐震診断の結果、耐震強度不足が判明し、また設備配管の劣化等建物の老朽化問題を抱えていた。

こうした中、高輪交陽ハイツ管理組合が2016年より建替えを含む再生の検討を開始。
同社は2019年8月、事業協力者として参画し、4つの手法(建替え・マンション用地としての敷地売却・複合建物用地としての敷地売却・オフィス用地としての敷地売却)による再生方針を検討・協議を重ねてきた。
同物件の立地については、JR京浜東北線・山手線「高輪ゲートウェイ」駅の開業や品川駅周辺再開発プロジェクト着工など、オフィス立地に適した環境であることから、2019年12月にオフィス用地として敷地売却を推進することを決議していたという。

「PMO 高輪(仮称)」の所在地は東京都港区高輪2丁目1-3、交通は都営浅草線「泉岳寺」駅より徒歩1分、JR京浜東北線・山手線「高輪ゲートウェイ」駅より徒歩8分。
敷地面積は約250坪、延床面積は約1,700坪。
構造・規模はCFT造・地上10階。
竣工予定は2024年度。