【ニュース】 神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業が権利変換計画認可、中・長距離バスターミナルや図書館・ホテルなどを整備 兵庫県神戸市

2022.06.06
雲井通5丁目再開発株式会社、神戸市、特定事業参加者として参画している三菱地所株式会社・三菱倉庫株式会社・TC神鋼不動産株式会社、特定業務代行者として参画している株式会社大林組はこのほど、ともに進めている「神戸三宮雲井通(くもいどおり)5丁目地区第一種市街地再開発事業」(神戸市中央区)が、権利変換計画の認可を受けたと発表した。

同事業は、「国道2号等神戸三宮駅前空間整備事業計画(国土交通省・神戸市策定)」などに基づくバスターミナル及び公益機能とともに、商業機能、業務機能、宿泊機能等で構成する複合施設を整備し、土地の合理的で健全な高度利用と都市機能の更新を図るもの。
「神戸を世界とつなぐ、未来へつなぐ、次世代の都心創造プロジェクト」を事業コンセプトとし、神戸の国際化と成長を牽引するまちづくりに、地権者とともに取り組むとしている。

06061100

同事業では、新たな中・長距離バスターミナルを整備。
国の直轄道路事業として、三宮駅周辺に分散する中・長距離バス停を集約した新バスターミナルを同施設の低層部分に整備、利用者の乗り換え利便性向上を図る。
神戸らしさを演出した、充実したバス待合空間を設置するとともに、多様なモビリティなども利用できる交通結節点を目指す。
また、国道2号に沿って神戸市が新たに整備する歩行者デッキと同施設の屋外歩廊空間が2階レベルでスムーズにつながることで、「えき」と「まち」をつなぐ、安全に歩車分離された歩行者動線を確保するとともに、賑わいと回遊性の創出も図るという。

低層部分には、新バスターミナルのほか、神戸市のホール機能(大ホール・多目的スペース等)や図書館機能、商業機能、屋上庭園を複合的に配置。
高層部分には、海と山を一望できるラグジュアリーブティックホテルとハイグレードオフィスを導入、神戸のまちに新たな魅力・活力を生み出す場とする。
災害時には、帰宅困難者のホール等での一時滞在受入れ、バスターミナルでの代替輸送などにより、三宮駅周辺地区の防災機能の強化、防災都市・神戸を象徴する防災拠点の形成に寄与するという。

「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」の施行区域は神戸市中央区雲井通5丁目地内。
区域面積は約1.3ha、敷地面積は約8,230㎡、延べ面積は約9万
8,570㎡。
構造・規模は鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造、地下3階・地上32階・塔屋2階。
竣工は2027年度頃(予定)。