【ニュース】 技研製作所、超小型モビリティの電気自動車専用の機械式駐車場「EV エコパークⓇ」を開発、駐車中に自動充電も可能 高知県高知市

2022.04.21
株式会社技研製作所(高知県高知市、森部慎之助社長)はこのほど、超小型モビリティの電気自動車専用の機械式駐車場「EV エコパークⓇ」を開発した。

「EV エコパークⓇ」は、省スペース・大容量、スピーディーな入出庫など、通常の「エコパークⓇ」が提供する機能に、駐車中に自動充電できるという付加価値を新たに持たせたもの。
超小型EV普及の課題となっている駐車スペースと、充電施設の不足を一挙に解決し、カーボンニュートラルに貢献するとしている。

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同駐車場は、直径9.5m・高さ15mの円筒型で、占有面積は約80㎡、収容台数は40台(1層8台×5層)。
入庫可能車両規格は、車長2500mm・車幅1300mm・車高1600mm、車重750kg以下。
超小型EV40台を一般的な平置き駐車場に止めると400㎡程度の土地が必要となるが、「EVエコパークⓇ」はその約5分の1しか占有せず、広大な用地確保が難しい場所であっても大容量の駐車場が設置可能だという。

また、入庫時間は平均でわずか18.9秒(最短15.5秒)、出庫時間は平均19.7秒(最短17.2秒)。
機械式駐車場では例を見ないほど高速な通常の「エコパークⓇ」の平均出庫時間(32秒)よりもさらにスピードアップした。

その他、駐車中に自動充電ができるほか、通常の「エコパークⓇ」から部品の種類を約4分の1に減らし、機械構造の簡素化も実現、部品の生産やメンテナンスにかかるコストや時間、故障リスクを抑え、製造や廃棄で生じるCO2等の環境負荷も低減できるとしている。

ロケーションに合わせ、地上にゆとりあるスペースを創出する「地下式」、建屋の外部サインや窓の数などをアレンジした「魅せる駐車場」とする「地上式」のいずれも選択可能だという。

今後は、「EV エコパークⓇ」というハード製品の提供だけでなく、カーシェアリングや配送・送迎など、設置後の運用・サービスを含めたパッケージでの提供を目指している。
製品の販売を先行させるのではなく、街ごとに抱える課題を解決するために、それぞれに合ったサービスを提案し、まずは新しいまちづくりのデザインに参画すべく、スマートシティやスーパーシティへの導入を目指す。