【ニュース】 丹後海陸交通とヤマト運輸、持続可能な路線バスと物流ネットワークの維持を目的に路線バスと高速バスを活用した「客貨混載」を4月1日より開始 京都府与謝野町

2022.03.28
丹後海陸交通株式会社(京都府与謝野町、廣瀨一雄社長)とヤマト運輸株式会社(東京都中央区、長尾裕社長)は、過疎化や高齢化が進む京都府北部での持続可能な路線バスと物流ネットワークの維持を目的に、路線バスと高速バスを活用した「客貨混載」を2022年4月1日より開始する。

丹後海陸交通が運行する路線バス「経ケ岬線(上宮津~なぎさ苑前~経ケ岬停留所)」は、宮津市と丹後半島最北端の経ケ岬や伊根・府中エリアを結ぶ唯一の公共交通機関として地域住民にとっては重要な交通手段となっているが、利用者の減少などにより、路線の維持が課題となっていた。
一方ヤマト運輸は、伊根・府中地区に配送する宅急便を、宮津与謝営業所から片道約40分かけて輸送しており、サービス提供時間の確保と集配効率の改善が課題になっていたという。

今回、両社は、双方の課題解決に向け、なぎさ苑前停留所~日置停留所の片道約13kmの区間で客貨混載を実施。
これにより、伊根・府中地区を担当するヤマト運輸のセールスドライバーが地域に滞在する時間が増え、同地域在住者の要望に対し柔軟に対応できるようになり、サービス品質の向上と集配効率の改善が図られるとしている。
また、トラックの走行距離が1日当たり約52km減ることで、年間で約9tのCO2排出量の削減を見込み、環境負荷の軽減も実現するという。

また、丹後海陸交通が運行する、丹後半島と京都市内をつなぐ高速バス・京都線(間人~野田川丹海前~京都駅停留所)も、コロナ禍により人の移動が制限され、バス利用者が減少、収益改善が課題となっていた。
その一方で、当該地域は、若狭湾沿岸に位置しており、多くの海産物や農産物をヤマト運輸の宅急便で全国各地や京都市内の百貨店や飲食店に出荷している。
今回、両社は港近くの野田川丹海前停留所から京都駅停留所までの約130kmの区間で客貨混載を実施。
これにより、早朝にヤマト運輸と契約している荷主から出荷される新鮮な海産物や農作物を、高速バスを活用して宅急便として輸送、その日のうちに京都市内の百貨店や飲食店に納品することが可能となる。
同取り組みにより、高速バス路線の収益改善に加え、地域産業の活性化にも貢献するとしている。