【ニュース】 岩手県北自動車と宮城交通、三陸高速バス「宮古・気仙沼・仙台線」の実証運行を2月以降も継続、当面は岩手県北バスのみで運行 岩手県宮古市

2022.01.25
岩手県北自動車株式会社(岩手県盛岡市、松本順社長)と宮城交通株式会社(仙台市泉区、青沼正喜社長)は、三陸高速バス「宮古・気仙沼・仙台線」の実証運行を2022年2月以降も継続する。

同実証運行は、観光庁「既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業」を活用し、2021年10月22日から実施しているもの。
2022年1月末での事業終了に伴い、2月以降は当面の間、岩手県北バスのみで実証運行を継続する。
なお、2月以降の実証運行では、国土交通省の地域公共交通確保維持改善事業費補助金(活性化・継続事業)の活用も予定しているという。

三陸高速バス「宮古・気仙沼・仙台線」は、三陸沿岸道路の全線開通により、4時間10分で宮古駅(岩手県宮古市)~仙台駅(仙台市青葉区)間を乗り換えなしで移動できる路線。
移動手段としての利便性や、既存公共交通利用と比較しても経済性に優れていることから、観光面での利用に加え、宮古・気仙沼圏域の生活交通としての利用も順調に伸ばすことが出来たという。

2月1日から継続する実証運行では、運行便数は現行通りの1日2往復で運行時刻に変更は無いが、仙台駅東口~仙台空港間については当面の間運休とする。
今後も、関係自治体との連携を図りつつ、沿線エリアでのプロモーションや仙台でのイベント開催などによる情報発信も強化し、観光客などビジターの沿線各地への移動と共に、沿線住民の生活目的での移動や地域間交流の促進も図り、今後の本格運行につなげていくとしている。

また将来的には、チケットのデジタル化など、利便性向上や利用促進を通じ、乗客を増やしていくことで運行便数の拡大につなげ、人の移動を通じた三陸道沿線の交流人口増加と地域経済活性化への貢献を目指す。