【ニュース】 A.L.I.Technologiesなど、四万十町で物流・防災・調査・測量すべてのドローン活用実証実験に成功 高知県四万十町

2022.01.20
株式会社A.L.I.Technologies(東京都港区、片野大輔社長)はこのほど、高知県四万十町と共同で、地域性から年間を通じてドローンの活用可能性が高いと思われるユースケース例の実証実験を実施、物流・防災・調査・測量すべてのドローン活用実証実験に成功したと発表した。

同町では、中山間地域が多い上に高齢化に伴う免許返納が進んでいることから、災害対策に加え、安定的に物資を中山間地域へと届ける事が可能なドローン配送システムなどの生活インフラの強化が求められていたという。

同社は、2021年4月にKDDI株式会社(東京都千代田区、髙橋誠社長)とパーソルプロセス&テクノロジー株式会社(東京都江東区、横道浩一社長)が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(川崎市幸区、石塚博昭理事長)から受託した事業「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト/地域特性・拡張性を考慮した運航管理システムの実証事業」に係る公募に採択され、同実証実験を行った。

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物流ユースケースによるドローン実証実験では、高齢化に伴い免許を返納した交通弱者が多く発生している山間部で、生活物資のドローン輸送を実施。
地元の人々に親しまれている「ライフショップまつした」から、山間地域に転々と存在する集落同士を結び、ドローンによる生活必要物資の定期配送を行った。

防災ユースケースによるドローン実証実験では、有事の際の避難場所となっている四万十町B&G海洋センターを災害支援物資運搬の出発点とし、山を超えて興津ヘリポートへ災害支援物資のドローン運搬を実施。

測量ユースケースによるドローン実証実験では、四万十町立七里小学校の裏手に広がる森林約5haを対象に、GPS情報をもつ写真撮影が可能な一眼レフカメラを搭載したドローンを航行させ、森林の測量を実施した。

調査ユースケースによるドローン実証実験では、老朽化が進んでいる成川橋の半径100mの範囲で、ドローンを活用し上空からの事前調査を実施。

各実証実験では、オペレーションの現場拠点、東京にあるA.L.I.本社、同町に仮設した管理センターの3拠点からリアルタイムにドローンの運航管理を行うことに成功したという。