【ニュース】 福井県内の繊維関連企業5社、企業連携のネットワークを活かし、福井エリア完結でのものづくりを目指す団体「MADE BY」を設立 福井県福井市
2021.11.18
福井県内の繊維関連企業5社(荒井株式会社・株式会社松川レピヤン・株式会社丸仁・明林繊維株式会社・株式会社ラコーム)はこのほど、企業連携のネットワークを活かし、エリア完結のものづくりを目指す団体「MADE BY」を立ち上げた。
活動の概要を伝えるホームページを開設、2021年11月18日・19日にアパレル関係の企業やデザイナーなどを福井に招いた産地ツアーを実施する。
同県内では、コロナ禍で分業の垣根を越えて取り組んだマスク製造がきっかけとなり、2021年4月より、福井で完結できるものづくりの可能性を具体化させようと県内の繊維事業者が声を掛け合って会議体を結成。
地元デザイナーなども協力し、ホームページ制作などの広報や産地ツアーのルートづくりなどを行ってきたという。
同団体では、コンパクトなエリアで完結するものづくりを推進することは、移動や仲介コストが少なく、トレーサビリティを高め、環境負荷の少ない生産活動につながるとしている。
産地ツアーでは、こうした考えに共感するデザイナーや業界関係者を招き、製織から縫製まで一連の製造現場や豊富な素材アーカイブを持つ産元商社を訪問するなど、ものづくりのストーリーを実感しながら同県内での一貫生産を試行するという。
トライアルツアーの訪問先は、11月18日が明林繊維(福井市)・山八織物(永平寺町)・ラコーム(勝山市)、11月19日がウエマツ(福井市)・福島織物(鯖江市)・丸仁(福井市)・松川レピヤン(坂井市)。
首都圏・関西からプロダクトデザイナー・大手セレクトショップ・スポーツブランドの担当者やデザイナーなど8名が参加予定。
今後は、福井の繊維産業を持続的で魅力的なものとして次代に伝えるため、学びの機会となるような学生向けのツアーやイベントも開催する予定。
参加各社の倉庫に眠る廃棄予定の生地やサンプル類、副資材を集めたマーケットやワークショップなども検討しているという。