【ニュース】 水と匠、GRNと連携し、農村景観・散居村の地で宿+レストラン「楽土庵」を2022年10月に開業、「リジェネラティブ(再生)・トラベル」を提唱 富山県砺波市

2021.11.10
株式会社水と匠(富山県高岡市、林口砂里代表)は、GRN株式会社(富山県高岡市、稲垣晴彦社長)と連携し、砺波市の美しい農村景観・散居村の地で、宿+レストラン「楽土庵」を2022年10月に開業する。

水と匠は、富山県西部の豊かな地域資源を最大限に生かし、観光を軸とした活性化につなげるため、県西部6市行政(高岡市・氷見市・射水市・小矢部市・砺波市・南砺市)と約80の企業・団体により設立された観光地域づくり法人「一般社団法人 富山県西部観光社」の収益事業を担う法人として、2021年7月に設立。
旅行商品の開発・販売、県内産品のリブランディング・開発、空き家の利活用まで、域内外の関係者をつなぎながら、様々な事業を展開している。

田園のなかに家屋が分散する稲作農村形態「散居村」。
中でも、砺波平野の扇状地におよそ220k㎡にわたって広がる散居村は日本最大規模で、一面が水鏡となる春から雪景色の冬まで、四季折々に美しい表情を見せるという。

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同地域には、民藝運動の創始者・柳宗悦が名付けたとされる「土徳(どとく)」という言葉がある。
厳しくも豊かな環境の中で、恵みに感謝しながら、土地の人が自然と一緒に作りあげてきた品格を言い表すという。

「楽土庵」では、散居村の中に建つ富山の伝統的な「アズマダチ」の古民家を再生し、宿泊施設とすることで、訪れる人々がこの土地の「土徳」に触れて自己の回復につながるとともに、その滞在の収益の一部が散居村や地域の伝統文化保全にも寄与する「リジェネラティブ(再生)・トラベル」を提唱。

三方を水田に囲まれた、築約120年の「アズマダチ」の建物を活かした、1日3組限定のスモール・ラグジュアリーな宿で、周囲の自然環境や歴史と切れ目なく繋がるよう、空間には古来からの自然素材(土・木・竹・和紙・絹等)を使用する。
質の高い民藝から、唐や李朝の骨董、現代の工芸・アート作品までを設え、人が自然とともに作る「土徳」を空間やアート作品からも体感できるとしている。

敷地内には、地域の海・山・里の食材を使用して本格的なイタリア料理を提供するレストラン棟を新築、地元を含め国内の工芸作家によるオリジナル食器を使用。
さらに、それらの食器や宿泊棟に設えられた作家の作品や、富山の食・工芸品などを扱う「ショップ」も併設する。

「楽土庵」の所在地は富山県砺波市野村島645。
客室数は全3室、レストランは全20席。
施主はGRN株式会社、企画運営は株式会社水と匠。