【ニュース】 コクヨ、2023年4月開校を目指す私立高等専門学校「神山まるごと高専」に対し、企業版ふるさと納税を活用し1億円を寄付 徳島県神山町

2021.11.08
コクヨ株式会社(大阪市東成区、黒田英邦社長)は、2023年4月開校を目指す私立高等専門学校「神山まるごと高専」(仮称・設置構想中、徳島県神山町)に対し、企業版ふるさと納税を活用する形で1億円の寄付を実行した。
併せて、コア・ファウンディングパートナーとして学校づくりを支援する。

「神山まるごと高専」は、「奇跡の田舎」と称される徳島県神山町に設置され、同町をまるごと学びのフィールドに活用する、実践型教育を展開する予定。
従来の技術教育中心の高専とは異なり、ソフトウエアを中心としたテクノロジーや、UI・UX・アートなどに関連したデザイン教育と、起業家マインドを育成する教育を実施、社会に変化を起こしていける人材を育成するという。
なお、学校法人設立と学校設置の認可取得時期により、開校を
2023年4月以降に変更する場合もあるとしている。

一方コクヨは、2021年2月に策定した「長期ビジョンCCC2030」を契機に、自らの強みを「共感共創」であると再定義。
従来の顧客起点での価値提供から一歩踏み出し、「社会課題に向き合う人々」をサポートすることで、社会課題の解決に寄与したいとしている。
 
今回の同取り組みでは、同社の「共感共創」を活かすことで、学生・教師・企業・町が共創的に学び合える空間やツールを共に生み出し、未来のあるべき学びについて共に探求するという。
また、学校づくりと新たな学び方の探求を通じ、地方創生など社会課題の現場を体験することにより、同社の社員が社会課題解決を通じた経済価値の創出にチャレンジする機会とし、「学ぶ」領域での新規事業の創出と事業領域の拡大に繋げたいとしている。

なお、今回の企業版ふるさと納税が充当される経費項目は、校舎予定の神山中学校の改築費用、教具・校具の購入費用、図書の購入費用、開設後数年間の運転費用、学生の奨学金など。