【ニュース】 大京穴吹不動産、リフォーム工事現場で使用する養生シートをリユース・リサイクル可能な廃棄物由来の素材製品に切り替え 東京都渋谷区

2021.10.26
株式会社大京穴吹不動産(東京都渋谷区、森本秀樹社長)は、マンションのリフォーム工事現場で使用する養生シートを、リユース・リサイクル可能な廃棄物由来の素材製品に切り替える。
首都圏の工事現場を中心に順次導入するという。

同社が手掛けるマンションのリフォーム工事の年間受託件数は、全国で約3,500件、首都圏で約2,000件。
リフォーム工事の際にマンション共用部を保護する養生シートは、プラスチック製のブルーシートが一般的で、同社でも首都圏の工事現場だけでも年間約1,000㎥(4tトラックでおよそ160台分)の使用済み養生シートを廃棄しているという。

同社では今回、これらの課題を解決するため、オフィスビルなどから排出されたタイルカーペットを再資源化して製造された養生シートを導入。
この養生シートは、使用後に回収・クリーニングを経て、繰り返し使用できるほか、劣化したものは再び樹脂化することで新たなシートへ再生される。
これにより、廃棄量の削減に加え、従来のブルーシート使用時に比べ、CO2排出量の約57%削減が可能になるとしている。

また、環境面だけでなく、やぶれにくく、雨の日でも滑りにくいなど、耐久性や安全性にも優れており、共用廊下の床などにも馴染む色合いで、工事中でもマンションの美観を維持できるという。

今回導入する養生シートの開発は株式会社リファインバース(東京都中央区、越智晶社長)。
オフィスビルなどの内装工事現場から回収した廃棄予定のタイルカーペットを再生樹脂化して製造する。
完成したシートは、リファインバースの子会社で産業廃棄物の収集・運搬を行う株式会社ジーエムエス(東京都中央区、青木卓代表)が大京穴吹不動産の工事現場まで配送し、マンション共用部へ敷設する。
工事完了後の使用済みシートは、工事現場から排出する廃棄物とあわせて、ジーエムエスが回収し、クリーニングを経て、他の工事現場でリユースできるようにする。
また、品質が劣化したシートは、再び樹脂化し、新しいシートへリサイクルするという。