【ニュース】 住友商事と西日本鉄道など、西鉄バス北九州小倉自動車営業所と西鉄アイランドシティ自動車営業所で電気バスを導入した実証実験を実施 福岡県北九州市

2021.09.28
住友商事株式会社(東京都千代田区、兵頭誠之社長)・住友商事九州株式会社(福岡市博多区、髙橋和之社長)・西日本鉄道株式会社(福岡市博多区、林田浩一社長)・西鉄バス北九州株式会社(北九州市小倉北区、安田堅太郎社長)の4社は、西鉄バス北九州小倉自動車営業所(北九州市小倉北区)と西鉄アイランドシティ自動車営業所(福岡市東区)で電気バスを導入した実証実験を実施する。

電気バスは、二酸化炭素の排出削減に寄与することが期待される一方で、導入コストの高さや最適な充電インフラ・運行マネジメント、電力調達などの運用面で多くの課題があるという。

西鉄バス北九州小倉自動車営業所では、中古の国産ディーゼルバスを電気バスに改造した「レトロフィット 電気バス」を導入。
同車両は、住友商事が2019年に出資参画した、台湾最大手の電気バスメーカーRAC Electric Vehiclesと共同開発したもので、従来のレトロフィット電気バスよりも航続距離が長いことから、二酸化炭素の排出削減に寄与するとしている。

今回の同実証実験では、走行性能や環境負荷、運用面での諸課題を検証するとともに、将来的には、国内でレトロフィットすることで改造費用を抑制し、高性能・低価格の電気バスの普及・促進を目指す。
なお同実証実験は、「北九州市環境未来技術開発助成制度」の対象テーマにも採択されているという。

また、西鉄アイランドシティ自動車営業所では、将来的な電気バスの複数運用を見据え、導入済みの車両に加え、住友商事が保有する車両も導入し、電気バス2台による運行実証と最適な充電マネジメントを検証する。

西鉄バス北九州小倉自動車営業所での実証実験は2022年2月以降運行開始予定。
運行区間は小倉~黒崎間の路線(片道約14km)に導入予定。
導入台数は1台。
検証内容は新規導入バスの車両性能検証、無負荷・エアコン負荷・乗客乗車での航続距離検証、最適な充電運用検証。

西鉄アイランドシティ自動車営業所での実証実験は2021年10月より運行開始予定。
運行区間はアイランドシティ照葉~千早駅間の路線(片道約5
km)に導入予定。
導入台数は1台(既存車両1台を含め計2台)。
検証内容は追加導入電気バスの車両性能検証、複数台運用時の検証(充放電器のスペック、最適な充電運用等)。