【ニュース】 両備テクノモビリティーカンパニー、1969年製の英国オースチン社製ロンドンタクシーを新車同様のEVロンドンタクシーに復元 岡山県岡山市

2021.09.22
両備ホールディングス株式会社(岡山市北区、松田敏之社長)社内カンパニーの両備テクノモビリティーカンパニー(岡山市南区、木内直人カンパニー長)は、1978(昭和53)年にロンドンから輸入したオースチン社製タクシーを、新車同様のEVロンドンタクシーに復元した。
車両の所有は両備ホールディングス株式会社、今後は役員車として使用する予定。

今回同カンパニーでは、既存のエンジン車をベースにEV車に改造する「EVコンバージョン」と、経年劣化した車両を新車同様の状態に復元する「レストア」の技術で、エコ車両として蘇らせたとしている。

今回EV化したロンドンタクシーは、1978年、当時の両備バス株式会社(両備ホールディングス株式会社の前身)社長の松田基(故人)氏がヨーロッパ視察に行った際にロンドン市から買い入れた車両で、買い取る直前まで運行していた(社内報「両輪」より)。
輸入直後しばらくはリョービガーデン(岡山市北区寺山)で展示、近年は自家用プレートを取得してイベントなどへ展示車両として貸し出していたという。

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同カンパニーの前身は、両備バス株式会社整備工場。
西日本最大級の130人の整備士を有し、技術力を発揮している。
今後は、「脱炭素」で持続可能な社会の実現に向け、EV関連事業に注力。
EV関連事業を主力事業に育て、オリジナルEV車両の開発のほか、EVコンバージョンの量産を目指す。
ハイレベルな技術で、クラシックカーや旧車が持つ無限の可能性を引き出し、クルマ社会の未来に一石を投じる事業に育てたいという。

「EVロンドンタクシー」の使用車両は1969年10月製造 箱型オースチン。
車両寸法は全長4.65m・幅1.76m・高さ1.73m。
乗車定員は6人(運転手含む)。
最大積載量は330kg、車両総重量は1,860kg。
バッテリーは360V(12V×8個)のリチウムイオンバッテリー。
充電電源はAC100V/200V(家庭用電源)。
充電時間は8時間(100V電源の場合12時間以上)。
走行距離は100~120km(坂道などの路面状況により異なる)。
開発費用は計710万円(レストア310万円、EV化400万円)。