【ニュース】 三井不動産など、柏の葉キャンパス駅周辺街区にAIカメラ29台を設置、住民の安心・安全なタウンマネジメントを開始 千葉県柏市

2021.09.22
一般社団法人UDCKタウンマネジメント(千葉県柏市、山下和則代表理事)と三井不動産株式会社(東京都中央区、菰田 正信社長)は、柏の葉キャンパス駅周辺にエッジAIカメラを29台導入して得られたデータを活用、柏の葉スマートシティで安心・安全・快適な暮らしを提供する新たなエリアマネジメント活動を開始する。
同AIカメラは、株式会社クリューシステムズ(東京都千代田区、平山勝彦社長)が提供、画像解析はニューラルポケット株式会社(東京都千代田区、重松路威社長)のAI画像解析技術を活用する。

公民学連携で街づくりを推進している柏の葉スマートシティでは、駅前の混雑といった課題や、防犯や見守りに対する住民のニーズが高まっているという。
今回の取り組みでは、屋外公共空間に同AIカメラを設置し、AIによるリアルタイム画像分析により通行人の異常行動(倒れる、うずくまる、凶器所持等)や立ち入りの検知、人流解析を実施する予定。

同AIカメラは、内蔵されたAIで映像・画像の分析を行い、分析結果をサーバーへ送信することで処理スピードの向上や映像・画像の漏洩リスク低減を目的としたカメラ。
なお、撮影映像はカメラ内蔵のAIによって即時分析され即時破棄される。
分析データは特定の個人を識別できないデータに加工し、個人のプライバシーを侵害するようなデータの取得・保管はしないとしている。

また、カメラ画像をAIが分析し、倒れる・うずくまる・つかみかかる・凶器所持行動と判断した場合に検知メールを警備員に発信する機能のほか、立ち入り検知でカメラ画像をAIが分析し、立ち入り行動と判断した場合に検知メールを警備員に発信する機能も有する。
しかし、これらの機能は防災業務を補助するものであり、同取り組み実行者が検知対象の事象発生時における警備員等の駆けつけを保証するものではないという。

アクアテラス(調整池)エリアでの立ち入り検知は、2021年9月より運用開始。
柏の葉キャンパス駅周辺およびアクアテラス周辺の人の流れ人流分析は、2021年9月より運用開始、同AIカメラで取得した人流データを含む街のデータは、業種・業界を横断してデータの連携を可能とするプラットフォーム「Dot to Dot」を利用しデータ利用者へ連携することを検討している。
柏の葉キャンパス駅周辺エリアにおける異常行動検知は、2022年4月より運用開始予定(試験期間は2021年9月~2022年3月)。