【ニュース】 JR九州と宮崎交通が地域輸送サービスの連携で覚書を締結、「高鍋」駅で鉄道とバスの乗り継ぎ利便性向上へ 宮崎県高鍋町

2021.09.21
九州旅客鉄道株式会社(福岡市博多区、青柳俊彦社長)と宮崎交通株式会社(宮崎県宮崎市、髙橋光治社長)はこのほど、地域輸送サービスでの連携に関する覚書を締結した。

これまで両社は、昨年の「アミュプラザみやざき」開業に合わせて導入したマルチモーダルモビリティサービス「my route」アプリを活用したMaaS(2020年11月開始)や、日豊本線の3駅(「宮崎」駅・「佐土原」駅・「高鍋」駅)で鉄道・バス双方の運行状況を同一モニター画面で表示するデジタルサイネージの共同開発
(2021年3月設置)など、交通サービスの利便性向上に向け、協力してきたという。

両社は今回、同覚書締結により、最初の取り組みとして、日豊本線「高鍋」駅(宮崎県高鍋町)で、宮崎交通バスと列車を乗り継いで利用する乗客の利便性向上と利用促進に向けた取り組みを実施する。

同取り組みでは、「高鍋駅バス停(ロータリー内)」に停車するバスを大幅に増便し、バスと鉄道を乗り継ぐ利用に便利な運行体系・ダイヤに改正。
これまでは一部のバス(高鍋駅~一丁田~西都バスセンター、高鍋駅~茶臼原~西都バスセンター)のみが停車していた「高鍋駅バス停(駅ロータリー内)」に、宮崎市街地~高鍋・木城温泉を運行するバスも全便停車するようになるという。
また、バスと列車の乗り継ぎ利用が更に便利になるよう、バスのダイヤ改正も実施する。
実施日は2021年10月1日。

また、同駅でバスと鉄道を乗り継いだ「木城町内・高鍋町内~宮崎市街地間」の利用者に向け、「my route」のデジタルチケットも発売。
スマートフォンアプリ「my route」で、高鍋駅でバスと鉄道を乗り継ぐ利用に便利なデジタルチケットを新たに発売する。
発売開始日は2021年10月1日。

さらに、「高鍋駅バス停(駅ロータリー内)」にバスが全便乗り入れることで、これまで上屋・ベンチなど待合設備が未整備の「高鍋駅前バス停」でバスを待っていた乗客も、駅の待合室でバスの到着を快適に待つことが可能になるほか、これに合わせ、施設の整備も実施するという。