【ニュース】 日本酒メーカーのWAKAZE、フランス・パリ近郊のSAKE醸造所で醸造した特別SAKE「WA CLASSIC」を限定販売 山形県鶴岡市

2021.03.08
フランス・パリ近郊でSAKE醸造所「KURA GRAND PARIS(クラ・グラン・パリ)」を運営する日本酒メーカーの株式会社
WAKAZE(ワカゼ、山形県鶴岡市、稲川琢磨代表)は、パリでのSAKE文化の浸透を目指し、特別SAKE「WA CLASSIC(ワ・クラシック)」を醸造した。
フランス現地でも流通する「WA CLASSIC」を3月9日19時限定で日本でも初めて発売する。
同社では、今後も現地需要と調整しながら毎月少量ずつ輸入し、新たなSAKEの価値観を提案するという。

WAKAZEは2016年創業のスタートアップ企業。
「日本酒を世界酒に」の実現を目指し、山形県庄内地方で創業した。
2018年には初の自社醸造所「三軒茶屋醸造所」(東京都世田谷区)を創立、2019年11月に「KURA GRAND PARIS」を創立している。

日本の清酒の輸出額は、インバウンドや「SAKEブーム」の追い風もあり、右肩上がりに成長を続けてきたが、国内市場も合わせた合計出荷数量は毎年減少を続け、清酒の製造業者も減る一方だという。
一方、日本国内での清酒製造免許は法定最低製造量が高く、また清酒の需給バランスを保つという目的のため、新規参入は不可能に近い現状。
こうした中、同社では、日本よりも清酒の製造免許取得が容易で、なおかつ世界に日本酒市場を広げていきたいという想いもあったことから、2019年に日本を飛び越え、海外での蔵造りに踏み出した。

「KURA GRAND PARIS」では、フランスの土地性を活かした、フランス産100%の酒造りを目指す。
創設初年度に造り上げたSAKE「C’est la vie(セラヴィ)」は、フランスの清酒コンクール「KURA MASTER」で海外醸造酒蔵としては初めて「プラチナ賞」を受賞している。

さらに「KURA GRAND PARIS」では、フランス現地に寄り添った酒造りだけでなく、日本の伝統的な酒造りをパリ市民に伝えるため、日本産米での酒造りも目指している。
あらためて日本の酒造りの伝統に回帰するため、「WA CLASSIC(ワ・クラシック)」では創業の地・山形県が誇る酒米「出羽燦々(でわさんさん)」を使用、精米歩合を60%に仕上げることで、透明感のある口当たりと米本来の味わいを共存させたという。

「WA CLASSIC」の発売日時は3月9日19時~。
価格は税込6,600円。
発売場所はWAKAZE公式オンラインストア限定。