【ニュース】 世嬉の一酒造、ノンアルコール飲料のクラフトコーラ「こはるコーラ」を1月18日に新発売、コロナ禍でのクラフトビール生産余力を活用 岩手県一関市

2021.01.13
世嬉の一酒造株式会社(せきのいちしゅぞう、岩手県一関市、佐藤航代表)は、酒造では珍しい、ノンアルコール飲料のクラフトコーラ「こはるコーラ」を2021年1月18日に新発売する。

コロナ禍で清酒やクラフトビールの飲食店向けの出荷が落ち、同社が展開する郷土料理レストランの売り上げも昨対比50%を切る状態で大打撃を受ける中、新しい商品開発で活路を見出すという。

同社は、地ビールブランド「いわて蔵ビール」で、2009年より地場産麦芽でビールづくりの研究を開始。
その過程で清涼飲料水も開発しようと、2010年よりビール醸造技術を応用し、地コーラの研究も行っていた。
商品開発はある程度完成し、展示会などでは好評を得ていたが、開発の途中から既存商品の地ビールがクラフトビールブームもあり、ビールの醸造で手一杯になり、地コーラの展開は一時中断していたという。

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こうした中、2020年にコロナウイルスによる緊急事態宣言が発令、全国の飲食店への出荷も止まり、工場に余力が発生。
特に、夜の飲食店へのアルコール需要が減り、同社も大変な時期を迎えたが、時間と工場の余力があることから、2020年4月頃から商品開発を再開、「こはるコーラ」が完成した。
アルコールだけでなくノンアルコールを醸造することで、ビアバーや居酒屋だけではなく、新たな販路を獲得することで「家業」を守っていきたいとしている。

「こはるコーラ」は、自然原料だけを使用し、砂糖も一切使用せずに醸造した炭酸飲料。
主原料は地元で育つ「小春二条大麦」で、小春二条大麦を糖化し、甘みを出す手法はビール醸造や水あめを作る過程と同じだという。
ナツメグ・コリアンダー・ショウガなどの香料を加える手法も、ビール醸造の手法を活用した。

今後は、自社のネット販売や自然食品のスーパー、宅配会社、オーガニックカフェ、インテリアショップなどに販売予定。
また、高速道路のサービスエリア、道の駅など、ノンアルコールであれば販売できる販路も視野に入れているという。

「こはるコーラ」の容量は330ml、価格は税込495円。