【ニュース】 美波町、町の経済を支えた廻船問屋「谷屋」で地ビールを醸造、起業・運営を行う地域おこし協力隊の募集を開始 徳島県美波町
2021.01.05
徳島県美波町(影治信良町長)は、1870年に建設され、町の経済を支えた廻船問屋「谷屋(たんにゃ)」で地ビールを醸造、起業・運営を行う地域おこし協力隊(応募者提案型)の募集を2021年1月4日より開始した。
同プロジェクトで地ビールの醸造所となる「谷家」は、美波町日和佐地区日和佐浦の古い漁村集落の町並みを残す「あわえ」にある廻船問屋。
谷家は、恵まれた海・山・川の自然環境を活かし、幕末頃から廻船問屋(海運業)を始め、明治末期まで営んでいた。
2017年6月28日には、「主屋、ミセ、産屋、表門及び塀」が国登録有形文化財に登録されている。
同町で2015年に始動した「谷屋活用検討チーム」では、調査や家内の清掃等を含め、全11回、活用方法や運営管理について、神奈川大学等をはじめ、町内関係団体(NPO法人ひわさまちおこし隊、観光ボランティアガイド会等)、戎町町内会など多くの人々が参加し、議論を重ねてきた。
しかし、なかなか活用について具体的な案が決まらず、2018年12月には保存改修工事に着手。
翌年9月には、谷屋活用検討チームを中心に「(仮)日和佐浦まちづくり協議会準備会」をスタートし、谷屋の活用について具体的な協議を月1回のペースで行い、今回募集に至った主屋東側の離れで地ビールの醸造を行う案が活用案の一つとして提案された。
同協議会は2020年4月に「日和佐浦たんにゃまちづくり協議会」(旭英男会長)に団体名称を変え、谷屋の活用、運営管理を本格的に担う団体として活動を開始。
同プロジェクトの一環として赤松地区でホップの試験栽培を2020年4月から行い、そのホップと同地区の特別栽培米と米麴を使用したライスエール「たんにゃホワイト」を醸造した。
今回の地域おこし協力隊(美波町会計年度任用職員、パートタイム)の募集は、地域交流拠点施設と地ビール醸造所として運営管理し、起業する地域活性化の担い手を募集するというもの。
応募資格は、政令指定都市またはその近辺都市地域等に在住する満20歳以上40歳未満の人など。
勤務時間は週5日以内、1日につき6時間45分を基準としてフレックスタイムで勤務、報酬等は月額16万円(社会保険料等自己負担分含む)。
公募で選定された人には、地域おこし協力隊任期(3年)終了後、同物件を有償で貸与する。
応募説明会参加者応募締切は2021年1月15日、応募説明会は2021年1月24日(参加必須)、応募書類(1次審査)受付締切は2021年1月31日、3次審査まであり、任用式は2021年4月1日。
詳細は、同町のHP要参照。