【ニュース】 テラスモール松戸、渋滞予測AIシステム「入出庫時間表示サービス」を導入 千葉県松戸市

2020.12.11
住商アーバン開発株式会社(東京都千代田区、羽鳥貴弘社長)が運営する商業施設「テラスモール松戸」(千葉県松戸市)は12月10日、渋滞予測AIシステム「入出庫時間表示サービス」の運用を開始した。
大型ショッピングモールでの同システムの導入は、同施設が初となる。

同施設では、同システムの導入により、待ち時間を可視化することで、混雑のピークタイムを分散。
出庫予測時間が30分以上の場合は、車での来館者に対し、館内で使用可能な500円分の金券をプレゼントする期間限定キャンペーンも実施することで、課題の解決と売り上げの向上も目指す。

施設前面に接する道路「けやき通り」は、同施設の開業前から渋滞が頻繁に発生していたという。
同施設では開業以降、交通誘導員を増員し、渋滞緩和に取り組んできたが、けやき通りの渋滞が立体駐車場内への混雑に繋がっている背景から、今回、「小金消防署入口」交差点改良工事のタイミングに合わせ、同システムを導入。
来館者へ入出庫タイミングを案内する「入出庫時間表示サービス」を開始することで、地域の課題解決に貢献するとしている。

同システムは、AI画像解析により立体駐車場の出庫時間予測を可視化して混雑を分散させる、大型商業施設向けに開発された新システム。
約40台のAIカメラで撮影した立体駐車場内の状況を解析し、館内16面のサイネージに、現在時間、30分後、1時間後、2時間後それぞれの出庫時間予測を表示する。
混雑状況を可視化することで、来館者が出庫時間をずらす判断を促し、混雑のピークタイム分散効果を期待、ホームページにも表示することで、館内からの出庫だけでなく、来館者の入庫タイミングの分散も見込む。

「テラスモール松戸」の所在地は千葉県松戸市八ケ崎2-8-1。
開業日は2019年10月25日、店舗数は177店舗(2020年12月現在)、駐車場は約2,000台。