【ニュース】 日東工業など、災害時の大規模停電に備える独立電源システムを普段でも活用する実証実験を開始 高知県黒潮町

2020.12.09
日東工業株式会社(愛知県長久手市、黒野透社長)は、高知県黒潮町と名古屋工業大学と共同で、災害時の大規模停電に備える独立電源システムを普段でも活用する実証実験を開始した。

黒潮町は、南海トラフ地震の被害想定で日本一高い34.4ⅿの津波が来ると想定されており、停電時の電気確保として防災用発電機や燃料などの管理・運営などに課題があったという。
日東工業は、名古屋工業大学が同町で取り組んでいる防災・復旧対策の実践研究に関心を持ち、昨年、非常用電源として独立電源システムを提案している。

独立電源システムは、太陽光発電と蓄電池を組合せており、商用電源を使用することなく、昼間は太陽光発電により得られた電気を利用し、夜間は蓄電池に蓄えた電気を供給する電源システム。
今回の取り組みは、独立電源システムの移動タイプを使用することで、災害時の非常用電源と平常時の電源活用とのリバーシブル運用を実証するもの。

実証実験では、独立電源システムの平常時の使用を想定し、農作業用倉庫でLEDライトやテレビ・ラジオなどの電源として使用。
また、地元の高校生からはスマートフォンの充電やWifiの電源などに使用したいと提案もあったという。