【ニュース】 藤田観光、創業140年の老舗旅館「三河屋旅館」を取得、改修後に新旅館「箱根小涌園 三河屋旅館」として2020年10月2日に開業予定 神奈川県箱根町

2020.07.27
藤田観光株式会社(東京都文京区、伊勢宜弘社長)は、箱根小涌園(神奈川県箱根町)の隣地にある「三河屋旅館」(神奈川県箱根町)を取得、全室ベッドスタイルへ変更し、防音・断熱など改修工事を施工後、2020年10月2日に「箱根小涌園 三河屋旅館」として開業する。
2020年8月より先行予約開始予定。

同社は、1948年(昭和23年)に箱根で9室の旅館「箱根小涌園」(現:貴賓館)の開業から観光業を開始。
「箱根小涌園」は、1918年(大正7年)に藤田平太郎男爵の別邸として建てられたもので、建設当時の上棟式の写真には、近隣の三河屋旅館の法被を着た職人が多数映っている。
古くより縁があったことから、このほど同社が事業継承する運びとなった。
屋号は小涌谷地区の一体開発を見据え取得した「蓬莱園」に続き、同社のリゾートブランド「箱根小涌園」を冠した「箱根小涌園 三河屋旅館」とする。

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「三河屋旅館」は1883年(明治16年)創業の老舗旅館で、「中国革命の父」と言われる孫文や画家の竹久夢二など多くの文人墨客が宿泊した箱根でも指折りの名旅館。
国登録有形文化財の「松竹館」を「本館」とし、フロントの他、ラウンジやダイニング、大浴場などの共用スペースを備える。

事業継承を機に、客室は年配者や外国人も使いやすいベッドスタイルに変更。
外観を損なわずに防音、断熱効果を向上させるサッシの導入、水回りの刷新など改修工事を行い、歴史ある趣は変わらずに、より快適な滞在を提供する。

客室は、「本館」に数多の文人墨客が宿泊した客室が4室、「離れ」は専用露天風呂付でそれぞれ趣の異なる和室二間の客室が4室、4階建の「別館」(旧:霞館)は、露天風呂付客室5室、二間続きのスイートタイプ3室、スタンダードタイプ9室と、様々なタイプを用意。

温泉は、男女別の大浴場(露天風呂付)に加え、露天風呂付客室が10室、貸切風呂(半露天)が1ヵ所ある。

夕食・朝食ともに本館のダイニングで用意。
メニューは「箱根小涌園 天悠」の総料理長が監修した季節の創作料理を提供する。
朝食は、相模湾や箱根周辺の山海の幸を用いた和定食を提供する予定。
席は隣と十分な距離を空けた配置で、半個室タイプの席も用意する。
また夕食は、箱根小涌園リゾート内にある鉄板焼やしゃぶしゃぶを提供する「迎賓館」、寿司・すき焼き会席を提供する「貴賓館」(ともに国登録有形文化財)、箱根小涌園ユネッサン内の各種レストランでの利用も選べるという。

「箱根小涌園 三河屋旅館」の所在地は神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷503、交通は箱根登山バス又は伊豆箱根バス「蓬莱園前」下車後すぐ。