【ニュース】 三菱地所グループ、北海道産⽊材を積極的に活⽤した国内初の⾼層ハイブリット⽊造ホテル開発計画を始動 北海道札幌市

2020..03.27
三菱地所株式会社(東京都千代田区、吉田淳一社長)は、北海道産⽊材を積極的に活⽤した国内初の⾼層ハイブリット⽊造ホテル開発計画「(仮称)⼤通⻄1丁⽬プロジェクト」(札幌市中央区)を始動した。

同プロジェクトは、同社としては初となる、北海道でのホテルアセット開発事業。
竣⼯後は三菱地所グループの株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(東京都千代田区、水村慎也社長)による北海道第1号となるホテルを予定している。
設計監理は株式会社三菱地所設計(東京都千代田区、林総一郎社長)が担当、三菱地所グループの総合⼒を結集したプロジェクトになるという。

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同プロジェクトは、低中層部を天井を⽊質化した鉄筋コンクリート造、中層部の1層を鉄筋コンクリート・⽊造のハイブリット造、⾼層部を純⽊造とするハイブリット⽊造建築で、同社グループがこれまで推進してきた⽊材の建物構造部や外装部への活⽤(⽊造化・⽊質化)の成果を集約したもの。
賃貸マンションやオフィス等の開発を通じ、⾼層建築物の⽊造化に向けた課題に対する設計⼿法の検討を進めたことで、汎⽤性が⾼く経済合理的な「⽊材活⽤」を実現する。

構造材には⽊材を約1,050㎥使⽤しており、その約80%が北海道産で、地元産業の振興にも貢献。
なお同プロジェクトは、⽊造建築物等に係る技術の進展に資するとともに普及啓発を図ることを⽬的とした国⼟交通省の「令和元年度第2回募集サステナブル建築物等先導事業(⽊造先導型)」にも採択されている。

ホテルについても、北海道産の⽊材をふんだんに使⽤した客室を実現するほか、ロビー空間等へのインテリアにも⽊材を活⽤するなど、北海道の地域性を活かした計画とした。

「(仮称)⼤通⻄1丁⽬プロジェクト」の所在地は札幌市中央区⼤通⻄1丁⽬12番2・13番1、交通は札幌市営地下鉄「⼤通」駅23番出⼝より徒歩1分。
敷地⾯積は約695㎡、延床⾯積は約6,160㎡。
構造・規模はRC造・⽊造(壁:枠組壁⼯法・床:CLT)、地下1階・地上11階。
⽊材使⽤量(構造材)は約1,050㎥、道産材使⽤量は約840㎥(約80%)。
客室数は約130室、付帯施設はラウンジ・レストラン・ジム。
着工は2020年3⽉16⽇、竣工は2021年夏(予定)。