【ニュース】 LIXIL住宅研究所、パッシブホームと協働して江別市で地域再生・地域開発プロジェクトを始動、北方型仕様パッシブ設計住宅のモデルハウスを建設、施工+建築条件付きで販売 北海道江別市

2020.02.25
住宅フランチャイズチェーンを全国展開する株式会社LIXIL住宅研究所(東京都江東区、加嶋伸彦社長)は、省エネ特許や北方型建築設計で先進的なノウハウを持つパッシブホーム株式会社(札幌市北区、川多弘也会長兼社長)と協働で、3月5日より江別市で地域再生・地域開発プロジェクトを始動する。
合わせて、パッシブホームのライセンスをLIXIL住宅研究所が活用する契約を締結する。

江別蔦屋書店の建物オーナーで、株式会社北海道TSUTAYA(札幌市中央区、梅谷知宏社長)と協働出資で経営しているパッシブホームでは、2017年9月より江別市牧場(まきば)町で、江別蔦屋書店を核テナントとした商業施設の開発に着手。
同施設は、「商業エリア」「オフィスエリア(ヘルスケア&コンドミニアム含む)」「住宅エリア」の3エリアで構成する、地域再生・地域開発を図る総合開発プロジェクトで、今回、LIXIL住宅研究所は「住宅エリア」での開発をパッシブホームと協働で進めていくとしている。

また、パッシブホームとライセンス契約締結により、LIXIL住宅研究所の北方型仕様の商品をはじめ、全国展開を見据えた未来的な住宅や持続可能な住宅開発を「住宅エリア」で開発。
具体的には、江別蔦屋書店のエネルギーコストを70%削減したZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略称。快適な室内環境を実現しながら建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物)の実績がある、パッシブホームが得意とする北海道基準をクリアする省エネや、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・住宅の略称。住まいの断熱性・省エネ性能を上げ、太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の空調・給湯・照明・換気の収支をプラスマイナスゼロにする住宅)などの技術と、LIXIL住宅研究所の知見に加え、有識者・学識者も交えて開発する北方型仕様パッシブ設計住宅のモデルハウスを「住宅エリア」に建設、「施工+建築条件付き」で販売する。

これらを通じ、LIXIL住宅研究所は「住宅エリア」を、北海道内における同社の考え方や技術を発信する拠点として活用する事を検討。
今後は、今回のプロジェクトで取り組む街づくり(スマートシティ)も含め、住宅型有料老人ホーム、買取再販事業など、非住宅分野を含めた住まいや暮らしについて、同社加盟店とともに、各地域のニーズに合わせた事業展開を積極的に進めていくとしている。