【ニュース】 横須賀市など、全国初、医療施設や商業施設と連携した「AI運行バス」の実証実験を12月9日より実施 神奈川県横須賀市

2019.11.29
横須賀市、京浜急行電鉄株式会社、株式会社NTTドコモ、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の4者は、横須賀市逸見地区とその周辺で、2019年12月9日~2020年2月24日の期間、住民の移動手段としてNTTドコモのオンデマンド乗合交通「AI運行バス」の実証実験を実施する。

横須賀市は、産官学が一体となって社会課題の解決や地域活性化を進めるヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジを展開しており、今回の同取り組みもその一環。
同市内でバス路線がない逸見地区とその周辺の住民を対象に、新たな交通手段として「AI運行バス」を運行、日常生活に必要不可欠な医療施設や商業施設、健康増進施設などを連携させることで、住民の利便性向上と健康増進、社会保障費抑制や地域経済活性化を目指す。
地域の商業施設や医療施設で使われるシステムと連携し、「AI運行バス」を運行するの例は今回が全国初だという。

ドコモの「AI運行バス」は、利用者のスマートフォンのアプリや、コールセンターへの電話依頼による配車予約に応じ、AIがリアルタイムに乗車車両を決定し、時刻表に縛られることなく移動できるもの。
利用者に地域の施設や店舗の情報を発信、クーポンの配布ができる「集客サポート機能」も搭載している。

今回の同実証実験では、国家公務員共済組合連合会横須賀共済病院と協力し、電子カルテシステムと「AI運行バス」のシステムを連携。
病院予約の前日リマインド通知と連携した「AI運行バス」の予約を可能とし、通院忘れの防止や、交通の利便性向上による確実な来院を目指す。

また、株式会社京急ストアと協力し、管理栄養士監修の健康レシピなどを利用者の好みに応じてAIが提案するスマートフォンアプリ「FitFood®」から「AI運行バス」の利用者アプリを呼び出せるようにすることで、必要な食材の購入のために、地域内の「京急ストアFHaB湘南池上店」へ来店する意向をもつ利用者数を把握。
同店舗で開催される管理栄養士による健康イベントなどのイベント情報のプッシュ発信や、来店時に使用可能な「AI運行バス」乗車クーポンの提供による来店者数の推移を検証するとともに、外出機会の創出を促しながら、健康的な食生活につなげる取り組みを進め、健康寿命の増進を目指す。

さらに今回の「AI運行バス」は、京急中央交通株式会社が有料運行し、京急線の駅や京浜急行バス株式会社のバス停付近への乗降ポイントの設置による基幹交通とのスムーズな接続も実現。
また、決済手段として、公共交通で広く利用されている交通系ICカードの利用も期間途中から開始する予定としている。