【ニュース】 大阪府住宅供給公社など3者、団地の1室を活用した地域食堂などの取組みが「第8回健康寿命をのばそう!アワード」で「厚生労働大臣 優秀賞」を受賞 大阪府大阪市

2019.11.13
大阪府住宅供給公社(大阪市中央区、堤勇二理事長)・特定非営利活動法人SEIN(サイン、堺市堺区、湯川まゆみ代表理事)・特定非営利活動法人チュラキューブ(大阪市住吉区、中川悠代表理事)の3者は、厚生労働省主催の「第8回健康寿命をのばそう!アワード」で、厚生労働大臣優秀賞(団体部門)を共同で受賞した。
今回の受賞は、団地の一室を地域食堂や総菜カフェとして活用し、高齢者等の孤食等を防止、健康寿命の延伸等に取組んできたことが評価されたことによるもの。

同公社の賃貸住宅では、単身高齢者が増加(2013年から5年間で1.3倍)していることから、高齢者などの孤食・くらしの孤立化を防ぎ、入居者の健康寿命の延伸に寄与する施設・機能を団地内に導入。
また、社会的課題である空き室問題へのアプローチ策として、公社賃貸住宅の空き室の有効活用についても検討してきた。
NPO法人と連携し、団地の一室を住民や地域の人が集って楽しく食事ができる場を設けることで、健康寿命の延伸に繋げる取組みを行うに至ったという。

「健康寿命をのばそう!アワード」は、健康増進・生活習慣病予防推進に資する優れた取組みを行っている企業・団体・自治体を表彰し、他の規範となる取組みを奨励・普及することで、健やかで心豊かに生活できる社会の現実を図ることを目的に、厚生労働省とスポーツ庁が開催しているもの。
応募件数95件の中から、11月11日に7つの受賞候補団体が最終プレゼンテーションを行い、その結果、3者による「団地の一室を活用してみんなが集う食堂にする」取組みが、厚生労働大臣 優秀賞(団体部門)を受賞した。

3者による取り組みのうち、団地の1室を活用した「丘の上の惣菜屋さん『やまわけキッチン』」では、同公社とSEINが連携し、高齢者等の買い物支援・孤食の防止等を目的に、泉北ニュータウン(堺市南区)にある茶山台団地の1室で地域に開かれた総菜屋をオープン。
イートインスペースもあり、ご飯を食べながら会話が弾むコミュニティスペースとしても活用されている。

また、福祉による地域食堂「杉本町みんな食堂」では、同公社とチュラキューブが連携し、OPH杉本町(大阪市住吉区)の1室で、障がい者が団地の高齢者をはじめ地域の人々に食事を提供することで、高齢者の孤立や孤食の防止とコミュニティの活性化を図っているという。