【ニュース】 京福電気鉄道、嵐電「北野白梅町」駅を2020年3月にリニューアル、駅とバス停を一体化し、交通ネットワークを強化 京都府京都市

2019.11.11
京阪ホールディングス株式会社(大阪市中央区、石丸昌宏社長)傘下の京福電気鉄道株式会社(京都市中京区、大塚憲郎社長)は、嵐電(京福電気鉄道嵐山線)北野線の「北野白梅町」駅(京都市中京区)を2020年3月にリニューアルする。

同駅は、京都西陣の西、嵯峨嵐山地域の玄関口に位置し、北野天満宮や金閣寺、嵐山へ向かう観光客をはじめ、京都市北西部の交通拠点のひとつとして、沿線地域住民が利用している駅。

今回のリニューアルは、「嵐電天神川」駅(2008年)・「撮影所前」駅(2016年)の新設、西院駅の阪急西院駅との結節・バリアフリー化事業(2017年)に続く、嵐電の交通ネットワーク強化の一環として、駅とバス停との一体化により、嵐山エリアと金閣寺方面とのアクセスルートを明確化すると同時に利便性の向上を図るもの。
老朽化した駅舎(1958年築)を解体し、駅施設のバリアフリー化やトイレの美装および洋式化、駅前広場の整備を実施する。

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同駅のリニューアルでは、線形を現在の2番線側のみの1線とし、現在の1番線部分をバス専用の停車スペースとすることで、スムーズな乗り換えを可能とする。
また、市バス102号系統のルートを変更し駅への乗り入れを行うことで、利便性向上を図るという。
なお、ホームは西側に約30m延伸する。

合わせて既存駅舎を解体し、スロープや点字タイルの整備などバリアフリー化を実施。
トイレは、全て個室を洋式化、高齢客や近年増加している訪日外国人旅行客も利用しやすいように改修するほか、多機能トイレ(2室)も新設する。
さらに、駅前広場の整備(予定)では、インフォメーションの開設を含む整備を2020年度に実施する予定。

今後のスケジュールは、2019年11月に着工、2020年3月に竣工予定(新駅舎、バス停供用開始)としており、4月以降に駅前広場部の整備工事を実施する予定(完成予定は2020年度)。
工事費は約2億5,000万円。

なお今年度は「御室仁和寺」「宇多野」「鳴滝」の各駅もバリアフリー化に工事着手、北野線全線のバリアフリー対応が完了する予定だという。