【ニュース】 海士町など、大人の滞在体験ツアーを10月に開催、高校生対象の「地域との学び」を大人も体験 島根県海士町

2019.08.28
島根県海士町は、大人が自らを振り返って学びを深める滞在体験ツアーを10月12日~14日に2泊3日の日程で開催する。
プログラムの企画は株式会社島ファクトリー(島根県海士町、青山敦士代表)。

同町では、島そのものを学びのフィールドとする教育の実践を重ねてきた経験があり、今回の同ツアーはその蓄積を活かしたもの。
企業や団体単位ではなく、個人での参加に門戸を開くことで、参加者が一個人としての自分に向き合い、学ぶ機会を作り出そうという取り組みだとしている。
同町にとっては、従来型の観光から一歩進み、そこに暮らす人や文化と触れ合う「関係地」として誘客を目指す新しい挑戦でもあるという。

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同町の名を全国に広めることにもなった高校魅力化プロジェクトも、開始から10年が経過。
一時は存続が危ぶまれた高校の入学者数をV字回復させ、多数の移住者を引き寄せた同プロジェクトは、地域創生の挑戦事例として知られている。
またその後は、地域課題を題材としたプロジェクト・ベースド・ラーニングなど、その実践は島全体を学びのフィールドとし、地域全体で学びをつくる環境へと結実してきた。

学びや教育を軸とした町おこしが一定の成功を収めた同町だが、住民の高齢化が進む中、今後は更なる交流人口の拡大に取り組む。
従来型の自然資源に頼った物見遊山型の「観光地」から一歩踏み出し、島に暮らす人々や島の文化が創り出す唯一無二の体験を味わえる「関係地」として、島外から訪問者を獲得することを目指すとしている。

今回は、こうした体験の第1弾として「島の学び」を取り上げた。
これまで高校生が対象だった地域との学びを、今回は特別に大人向けにも拡げる。
まずは10月の三連休に3日間のツアーという形で提供を開始、体験プログラムの企画・実施に当たっては高校魅力化プロジェクトのメンバーと連携し、普段は高校生が受けている「夢ゼミ」を大人が実際に受講したり、住民との対話・交流を通じて地域での学びを体験したり、自分自身の振り返りにつながるフィールドワークを行ったりするという。
また、大人の学びをリードするのにふさわしいコーディネーターも特別に帯同するとしている。

「学びの島で学びを体験する Life is Learning ツアー」の開催日は10月12日~14日(2泊3日)。
定員は15名(最少催行人員5名)、締切は9月30日。
問い合わせ・申し込みは島ファクトリーまで。