【ニュース】 九州産交グループ、全国初、桜町再開発事業「SAKURA MACHI Kumamoto」グランドオープン日の9月14日を「熊本県内バス・電車無料の日」に 熊本県熊本市

2019.08.21
九州産交グループ(九州産業交通ホールディングス株式会社、熊本市中央区、矢田素史社長)は、桜町再開発事業の商業施設
「SAKURA MACHI Kumamoto」(サクラマチクマモト、熊本市中央区)がグランドオープンする9月14日限定で、県内の関係機関や周辺地域と連携し、公共交通機関(路線バス・コミュニティバス・熊本市電・電鉄電車)を終日無料とする試みを実施する。

県内全域を対象とする公共交通機関の無料化は全国でも初の試みで、公共交通の利用による社会問題の再認識、施設周辺の混雑緩和につながることを期待しているという。

同グループでは、「SAKURA MACHI Kumamoto」のオープン初日の来館を約10万人と予測。
同施設は、国内最大数のバース(乗降場)となる「熊本桜町バスターミナル(旧:熊本交通センター)」を併設しているほか、施設内に800台以上を収容できる立体駐車場があるものの、中心市街地の過度な混雑による周辺地域への影響を懸念していた。

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こうした中、同グループでは、グループ内のバス事業会社(九州産交バス株式会社・産交バス株式会社)だけでなく、他の県内バス事業会社(熊本電気鉄道株式会社・熊本バス株式会社・熊本都市バス株式会社)、熊本市電を運行する熊本市交通局、電鉄電車を運行する熊本電気鉄道株式会社・鉄道事業部に対し同取り組みを提案。
9月14日の始発便から最終便まで、同施設の発着に限らず、「熊本県内バス・電車無料の日(空港往復便、土曜運休便、県外乗入れ便を除く)」の実現に至ったという。
無料化の実施に係る関係各所への費用補填は、九州産交グループが負担する。

今回の取り組みを通じ、公共交通機関の利用が、慢性的な渋滞など社会問題解決の一助にもなり得るというメッセージを発信するとともに、解体工事から3年以上を経てグランドオープンを迎える
「SAKURA MACHI Kumamoto」への興味喚起、また、普段は公共交通機関に馴染みのない人々の利用機会になることも期待しているという。
併せて、今回の取り組み結果をもとに各種分析を進め、今後のサービス改善に繋げていく計画としている。

「SAKURA MACHI Kumamoto」の所在地は熊本市中央区桜町3番10号。
延床面積は約4万4,500㎡、売場面積は約2万8,000㎡(何れもシネマコンプレックス含む)。
商業棟は地上5階・地下1階、商業店舗数は149店舗(シネマコンプレックス含む)。
来館予想人数は年間約2,500万人、1日当たり約6万8,000人(バス利用含む)。
運営会社は九州産交ランドマーク株式会社。