【ニュース】 JR西日本と瀬戸内海汽船、2020年夏を目途に観光型高速クルーザーを開発・導入、鉄道と船舶を組み合わせた新たな観光周遊ルートを構築 広島県広島市

2019.05.09
西日本旅客鉄道株式会社(大阪市北区、来島達夫社長)と瀬戸内海汽船株式会社(広島市南区、仁田一郎社長)は、2020年夏を目途に、これまでになかった観光型高速クルーザーを開発・導入、鉄道と船舶を組み合わせた新たな観光周遊ルートを構築する。

両社は2018年より、瀬戸内海汽船グループ保有の高速船「はやしお」で島々をめぐるツアー「せとうち島たびクルーズ」を企画・販売してきた。
2020年夏のオリンピック・パラリンピックの開催、また同年秋の「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」の開催をにらみ、今回、瀬戸内の多島美をより贅沢に、またより多くの乗客に楽しんでもらえるよう、島めぐり観光に最も適した専用船を新たに開発・導入する。

また、両社グループと国土交通省中国運輸局は5月8日、「せとうちエリアの海事観光の振興に向けた連携協力に関する協定」を締結。
同船の建造にあたっては、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が2018年度に創設した「国内クルーズ船」の共有建造制度を初めて活用する方向で調整を進めている。

新造船舶のイメージは、瀬戸内の多島美を贅沢に楽しめる、スーパーヨット型のデッキを備えた観光型クルーザーで、長時間の乗船に適し、島々の観光地を効率よくめぐることができる高速船とする。
旅行会社によるチャーターにも適した90人程度の座席定員で、外国人観光客も快適に利用できる船内案内設備を具備するという。

海上周遊ルートは、2018年・2019年に実施する「せとうち島たびクルーズ」の立寄港をベースとし、基本ルートの検討を進めるとしている。
就航時期(予定)は2020年夏。