【ニュース】 大和リースと慶應義塾大学SFC研究所、環境負荷の少ない構造用合板建築「ベニアハウス」を共同開発、販売を開始 大阪府大阪市

2019.04.01
大和ハウスグループの大和リース株式会社(大阪市中央区、森田俊作社長)は、慶應義塾大学SFC研究所(神奈川県藤沢市、研究担当者:小林博人大学院教授)と構造用合板建築「ベニアハウス(3K3Kタイプ、3K8Kタイプ)」を共同開発、小林教授が代表を務める小林・槇デザインワークショップ(KMDW)と提携し、4月1日より販売を開始した。

同商品では、間伐材や小径木を利用した合板を主要な構造部に使用。
ベニア合板の原材料となっている木がその成長過程で吸収した二酸化炭素をそのまま固定するため、地球温暖化の抑制に貢献する。

店舗・飲食店・休憩所といった本設建築物の他、イベント用施設などの仮設建築物としても活用可能で、使用する合板部材は、オフィス空間や店舗スペースなどの屋内に設置し、パーテーションなどにも応用可能だという。

さらに同商品は、変形が少なく寸法も精確で、手頃なベニア合板を主材料として用いるため、簡単で精確な建築施工も可能。
木材は空気中から二酸化炭素を低減させ、建築材料としての使命を全うした後は、粉砕してチップとして再利用できるほか、モジュール化された部材は次の建築に再利用することも可能だという。

「ベニアハウス」の構法(工法)は構造用合板を用いた板組み柱・梁構造、基礎は鉄筋コンクリート造。
柱・梁・床・天井は国産針葉樹 構造用合板、スチールブレース。
屋根は立平葺(ガルバリウム鋼板)。
外部仕上はアルミサッシ(一部角波鉄板)、合板部木材保護塗料塗り。
標準サイズ・参考価格は3K3Kが幅6,700㎜・奥行6,969㎜・高さ3,743㎜、建築面積32.46㎡、延床面積29.94㎡、参考価格498万円。
3K8Kが幅1万6,700㎜・奥行6,969㎜・高さ3,743㎜、建築面積
83.71㎡、延床面積79.84㎡、参考価格971万円。