【ニュース】 国道九四フェリー、佐賀関港に新ターミナルビルを建設、2019年12月に使用を開始予定、年々増加傾向にある利用者に対応 大分県大分市

2018.12.12
近鉄グループの国道九四フェリー株式会社(大分県大分市、原史郎社長)は、年々増加傾向にある利用者の利便性向上を図るため、佐賀関港(大分県大分市)に新ターミナルビルを建設、2019年12月(予定)に使用を開始する。

新ターミナルビルは、外壁にガラス素材を多用するなど、明るく開放感のある空間デザインとした。
既存の佐賀関営業所の建物と本社建物、売店を撤去し、新ターミナルビルに集約する。
1階には乗船券売り場のほか、大分県の特産品などを販売する売店を設置。
2階には「とり天」など大分名物を提供するフードコート・カフェコーナーを、3階には展望デッキを新設するという。

なお、新ターミナルビル建設に併せ、バリアフリー対応として多目的トイレやエレベーターを設置するほか、「乗船券のインターネット事前決済」や事前決済した乗船券を受け取ることができる「自動発券機」を導入。
案内表示の英語併記など、インバウンド対応も進めるとしている。

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国道九四フェリーは、1968年の設立以来、高知市から大分市に至る国道197号の海上区間(海上国道)として、大分県佐賀関港と愛媛県三崎港を航路で結んできた。
運航区間は佐賀関港~三崎港の約30km。
運航ダイヤは朝7時台から夜23時台まで1時間毎に運航(1日16往復)、所要時間は約70分。

旅客人員は、2002年度の約35万人から2017年度には約52万人へと増加。
車両数も、2002年度の約14万台から2017年度には約24万台へと増加している。

2012年にはカーフェリー「速なみ」、2016年に「遊なぎ」を新造するなど、船体の大型化やバリアフリー化なども積極的に進めており、今後もカーフェリーの新造を計画しているという。

新ターミナルビルの所在地は大分県大分市大字佐賀関750。
構造・規模は鉄骨造・地上3階建。
延床面積は約910㎡。
事業費は約5億円。
開業時期は2019年12月使用開始予定(2018年12月着工、2020年3月建物撤去を含め全工事完了)。