【ニュース】 西鉄グループのNJアグリサポート、高機能環境制御型ハウスを活用しトマトを栽培、基山町と連携し農業振興、新規就農人口の増加を目指す 佐賀県基山町

2018.11.21
西鉄グループの株式会社NJアグリサポート(福岡県大木町、佐藤良一社長)は、基山PAやにしてつストア各店で、基山中学校(佐賀県基山町)の生徒が考案したブランド名「きやまトマッペ」でプレミアムトマトを販売、11月26日からは基山町のふるさと納税返礼品としても予約受付を開始する。

同社では、高収益作物栽培による新規就農人口の増加を目指し、高機能な環境制御ハウスを活用した糖度の高いトマトの栽培に取り組んできた。
今後は、基山町と連携し、糖度の高いプレミアムトマトの特産品化を目指した取り組みを開始する。
また、食育の取り組みとして、学校給食へのトマトの供給や、トマトを活用した出前授業等も実施するという。

同社は、就農人口の増加による沿線地域の活性化を目的に、2015年から福岡県大木町でいちご栽培事業を開始、農業を支える人材の育成に取り組んできた。
毎年3名程度の研修生を受け入れ、約1年間にわたって生産から収穫・流通・販売にいたるまでの技術・知識を学んでもらい、これまでに8名が独立して農業を営んでいるという。

いちご栽培事業に続く第2弾では、佐賀県との包括的連携協定に基づき、九州では珍しい先進的な環境制御型ハウスを活用したトマト栽培事業を昨年より同町で実施。
同ハウスでは、ICTを活用し、センサーで感知した気温・湿度・日照量・風向き等の情報に合わせ、CO2発生器やミスト発生器等の機器 を自動で動かし、ハウス内をトマト生育に最適な環境へ制御しているという。

今年からは、就農に向けた高収益作物の栽培に取り組むため、環境制御ハウスの利点を活かし、糖度の高いトマト(通常の糖度は4~6であるのに対し、糖度7以上)を栽培。
今後は研修スームを構築し、2019年度(予定)より研修生を受け入れることで、就農人口増加を目指す。