2018.05.31
金沢百万石まつり実行委員会（石川県金沢市）は、「第67回金沢百万石まつり」を6月1日～3日に開催する。

金沢百万石まつりは、加賀藩祖・前田利家公が天正11（1583）年6月14日、金沢城に入城し、金沢の礎を築いた偉業をしのんで開催するもの。
メインの百万石行列は、勇壮な前田利家入城行列を中心に一斉演技を交えながら金沢駅前から金沢城公園へと行進する。

その他、期間中は、約1万人が通りを埋め尽くして行われる「百万石踊り流し」、兼六園周辺での「百万石茶会」、幽玄な世界を創り出す「百万石薪能」など、加賀百万石の伝統と文化を彩る催しが行われるという。

同イベントのルーツは、尾山神社での封国祭に合わせ、大正12年から昭和20年まで金沢市祭として行われてきた奉祝行事。
終戦後は進駐軍の指導により、昭和21年から6年間、尾山まつりとして尾山神社奉賛会によって開催された。

現在の金沢百万石まつりは、昭和27年に金沢市と金沢商工会議所が中心となって開催した商工まつりが第1回目となる。
その後、豪華絢爛な百万石行列をはじめ、400年にわたり受け継がれてきた金沢ならではの伝統ある行事が賑やかに繰り広げられる現在の姿に発展した。
昭和59年（第33回）に初めて、百万石行列の主役となる利家役に俳優を起用して以降、全国に発信できる初夏の一大イベントに成長したという。

今年の百万石行列（6月2日）では、主役・前田利家公役を高橋克典さん、前田利家公の正室・お松の方役を羽田美智子さんが演じる。
行列のスタートは、金沢駅東広場の「鼓門（つづみもん）」をバックに行われる出発式。
加賀とびによるまとい総ふりを皮切りに、華麗な百万石音頭や勇壮な太鼓演奏、ほら貝のファンファーレで盛大に「百万石行列」が開幕する。